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第89話 邪神の国(11)

 7ー11 獣  宿屋への帰りの馬車の中でハジメは、僕を手荒く抱いた。  無言で、息をあらげて獣のように僕を抱くハジメに僕は、戸惑ったいた。  なんで?  僕は、ハジメに貫かれながら思っていた。  こんな。  馬車が宿屋につくとハジメは 僕を抱き上げて部屋まで連れていった。  僕は、服が乱れていてすれ違う人々が好奇の目で見ているのにもかまわず、ハジメは、歩き続けた。  部屋につくとハジメは、僕をベッドへと投げ出しすぐに服を剥ぎ取った。  暴かれた僕の体をハジメは、僕の服についていた革ひもで縛り上げると僕を四つ這いにさせ尻たぶを押し開いた。  馬車ですでに何度も突かれていたそこは、ひくひくと緩く口を開けてハジメの吐き出した熱情を滴らせていた。  「なんど言えばわかるんだ?レリアス」  ハジメは、僕のひくついているそこを指先で押し開くと、そこに何か生暖かいものが押し入ってくる。  「ひぁっ!」  僕の中に押し入ってきたものが僕の全身を侵略してくる。  それは、黒い触手だった。  何?  これ。  僕は、全身を苛まれ熱い吐息を漏らした。  ハジメは、顔をシーツに押し付けて堪えている僕を見下ろして薄く笑った。  「お前は、これが好きなんだろう?レリアス」  ハジメが僕のことを眺めながらベッドの近くの椅子に腰を下ろした。  「邪神の触手なんかより、俺の触手のほうがいいってことその体に教え込んでやるよ」  「しょく、しゅ・・なん」  問おうとした僕の口内へと触手が次々と入り込んできて、僕は、呻いた。  「うぐっ!ふぁっ・・ん」  「触手は、何も、邪神の専売特許じゃないんだぞ?レリアス」  ハジメが冷ややかに告げた。  「俺の触手で今夜は、たっぷりと楽しませてやるよ。だが、その前に」  ハジメが椅子に座って足を組む。  「お仕置きの時間、だ」  「ふっ!ぅあっ!」  触手が僕の穴という穴から入り込んでくる。  恐怖と痛みと、快楽に僕は、うち震えた。  がくがくと腰をふるわせて触手に侵された尖端からとろとろと透明な液体を滴らせる僕をハジメは、冷ややかな眼差しで見つめていた。    

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