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第6話

 ユリの服はぐっしょりと濡れているので、発情の香りはかなり抑えられている。   他のオーク達には気付かれないだろう。  しかしユリを担いでいるライモは至近距離でその香りを受ける羽目になった。  その甘い香りはたまらなく魅力的で今すぐこの場でユリを裸に剥いてその身体を蹂躙したいと言う思いが、ライモの中でグツグツと煮えたぎっていた。 「おろせっ、どこに、連れて行くつもりだっ」  ユリがライモに担がれたまま弱々しく抵抗する。 「俺の仲間達がすぐ近くにいるんだっ。俺以外にもαが二人いる。今見つかったらαだけじゃなく全員に輪姦(まわ)されるぞ!」  ライモのその言葉にユリがビクッと震え、硬直した。 「こんな小っせぇ尻、直ぐに壊されちまう!」  ライモはそう言ってユリの尻をパンッと叩いた。 「ひゃあぁっ!」  するとユリがライモの背中にしがみつき悲鳴をあげた。  途端にブワッと強烈に甘い香りが爆発した。 「なっ! お前……っ」 「んっ……!」  担がれたままユリがピクピクと震える。  ライモの肩に触れているユリの股間から生温かく湿った感触が伝わってきた。  ユリが尻を叩かれた刺激で精を漏らしてしまったらしい。 「うっ……」  ユリはその屈辱に呻き、そしてグスグスとすすり泣き出した。 「……す、すぐ着くからっ。かんばれ」  ライモが走りながらユリを励まし慰める。  しかしそれは自身への励ましでもあった。  ユリの強い香りに正気を保つのに必死だった。 (クッソっ! チンコ痛てぇ……)

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