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第28話 *

「ライモ……繋がりたい……」  ユリが振り向き、ライモにねだってきた。 「俺も入れたい」  ライモはユリの耳元で囁いた。  下半身の泡を洗い流し、向かい合う形でユリを抱え直す。  柔らかく熟れた後穴に怒張をあてがい、ユリに腰を降ろさせた。 「あぁ、ユリ……」  何度も味わっているのに、脳を震わせる快感に思わずため息が漏れる。  しっかり中まで入ってすぐに、ライモはユリの腰を持ち、前後に激しくゆさぶった。 「あん! ああぁぁんっ!」  ユリの喘ぎが森にこだまする。  深く深く繋がり、亀頭の先にコリコリとしたものを感じた。  ユリの子宮口だ。  ここをめがけて子種を噴出させたいと言う衝動が襲う。 「あんっ!ライモっ! 中……出して……」  ユリがまるでライモの心を読んだかのように言ってきた。  緑の瞳は快感に蕩けている。  ユリは発情のせいで冷静な判断が出来ていない。  むしろそのお陰でライモの方が幾分か冷静になった。 「……駄目だ。もしものことがあったら困るだろ」  異種間での妊娠率はかなり低いと言われている。魂の形が遠ければ遠い程、妊娠することは無いからだ。  それでも一般的に発情期には妊娠率は上がるし、万が一でもユリがライモの子を身籠ってしまったら、ユリがエルフ達からどう扱われるか見当もつかない。

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