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6.光希と5年ぶりの再会

「はるか?陽加なんでしょ!」 目の前にいたのは間違いなく光希だ…… あんまり印象変わってないけど、茶髪に前髪はピン留めしててちょっとチャラさがあるけど、カッコ可愛いって分類は変わってない 「みつ……き?」 光希は目の前まで詰め寄って来て手をあげたから叩かれるかと目を閉じたら…… 両手でおもいっきり抱き締められた そしてよく見たら顔は怒ってるけど泣いてる? 「もう!陽加のバカーー! 生きてたなら何で会いに来てくれなかったんだよ!グスッ…… でも良かったー生きててくれて嬉しいよ。 でもどうして?何があったの?」 光希……ずっと想っててくれてたんだ 俺の大事な親友……やっぱり光希には会って謝るべきだった…… 気付いたら俺も久しぶりに光希に会えて……涙が出てきた 「グスッ……みつきごめんね……色々事情があって話せば長いけど、光希の為に会わない方が良いのかと思って避けてたんだ……でも俺も会いたかった……会えて嬉しいよ光希……本当にごめんね」 「もう陽加は相変わらず自分で溜め込むんだから!でも俺っちも責任感じてるよごめんね…… とにかく良かったー」 こうして5年ぶりな2人で涙ながらの再会を果たせた 「ねぇ陽加今から家に来て話そ? 話したい事聞きたい事いっぱいあるしさ…… せっかく会えたのにここでまたさよならは嫌だよ?」 一瞬悩んだけど俺が生きてるとバレた上、それでも歓迎してくれた 本当は俺も気になってたし、会えて嬉しくてよ光希 「光希が良ければ…… 俺ももう少し光希と一緒にいたい」 光希に会えて心も少し晴れてきた。 1人だと孤独感が強くなって悲しくなったり死にたくなったりするから…… 今は心療科で薬も貰ってる何とか抑えてるけど 光希がチュッとキスしてきた 「フフッ陽加全然変わらないし、可愛いよ。じゃあ行こ?あれから引っ越してないから遠くないよ」 と手を出してきたので俺も手を出したら繋いなでくれて光希の家に向かって歩き始めた。 光希と触れ合うのは久しぶりだけどやっぱり心地い 「光希は今も直人と?」 「うん、見たらアイツも驚くね。 あのさ……もしかして大輝も生きてるの?」 俺は全て話すべきか悩んだけど、淳史の言う通りこの5年手掛かりもないし、光希や直人なら何か知らないかなとも思ったけど、この様子じゃ何も知らなそうだ 「分からないんだ……俺あの時大輝が頭撃たれて倒れてたのは確かに見たけど、もしかしたら生きてるかも知れない……勘だけどあの大輝なら有り得る気はする。着いたら詳しく話すから」 悲しそうな顔で聞いてきた…… 光希だって1度は惚れた相手だし、親友でもあったからショックだったと思う 「分かった……」 繁華街から離れた住宅街で直人が元々住んでたマンションに入った 部屋の鍵を開けてただいまーと光希が言って俺もお邪魔しますと言って入った 「ウッースお帰り、遅かったな残業か? それと…………」 玄関に出迎えてきた直人が目を見開くくらい驚いてた 「直人、懐かしいお客さんだよ?」 光希は笑顔で言うけど直人は言葉が出ないのか固まってる…… 当たり前だよね 「ひ…久しぶり直人……」 「は!陽加なのか?」 俺が頷くと駆け寄ってきて強く抱き締められた。光希と同じじゃん…… 「陽加……でもお前死んだんじゃ? おいっどうなってんだよ光希」 「俺っちも驚いたよ…… さっきあの溜まり場もどき付近でたまたま陽加を見つけて声掛けたんだ。 まだ詳しくは聞いてないから先ずは上がって陽加……」 「ありがと、ごめん直人突然驚かせて……ちゃんと説明するから怒らないで聞いてくれる?」 「馬鹿!別にキレてねぇよ、むしろ生きててホッとしてんだぜ? とにかく奥のソファーに座れ」 溜まり場元メンとこうして集まったりすると昔が懐かしいな…… もう光希達には全て話そう 3人揃ったところで俺はあれからの事を話し始めた

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