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9.旧友と再び……3

久々の再会で光希達のその後も聞いた 直人は見た目も黒髪でスーツ着たら爽やかなイケメンリーマンみたいな雰囲気になって昔みたいなチャラさはなくなった。 今では中小企業に勤めてるらしい 光希はカフェバーのキッチンスタッフとして今はバイトだけど既に3年超えていずれ正社員になるかもと言ってる 2人とも俺なんかと違ってちゃんとした生活してる…… 「凄いね……俺と違ってしっかりしてて」 「陽加さぁ売り専なんて辛いだけだと思うし、お金はあるけど働きたいなら俺っちのバーでバイトしない?勿論店長が決める事だけど募集はしてるし、週1からでも時間とかの条件も聞いてくれるしどう?」 カフェバーか…… 店長にはまだ辞めないとは言ったけど そろそろ潮時かなとは思い始めてる。 最近身体がキツイなと感じてるし、どうしよう 「ありがとう、少し考えてみるね」 それから直人が作った夕飯をご馳走してくれて 話してたらあっという間に時間も22時過ぎてた 「もう遅いし今日は帰るね? 久々に会えて楽しかったよ 光希直人ありがと」 とりあえずまたline《ライネ》を交換して 直人が車で送ってやると言ってくれて光希も一緒に3人でうちのマンション前まで来て降ろしてもらった 「陽加、今度はなんかあればすぐ俺ら頼れよ」 「何時でも来ていいし、寂しかったら呼んでもいいからね?」 本当に2人が優しいからやっぱり甘えたくなってしまう…… 「ありがとう、また連絡するね」 そう言って車が見えなくなってから部屋に入った。 大輝探しも協力してくれると言ってくれたけど今更だけどこれで良かったのかな? なるべく派手に動かないようには言ったけど、 光希達を巻き込んじゃったし何も起こらない事を祈るしかない ピロンピロン LINE淳史からだった 《悪い、今日も忙しくなりそうで明日は必ず行くからな寂しいだろうが待っててなハニー》 今日も来ないんだ…… 《別に来なくていいし……》 未読…… 淳史が来てくれないと安眠出来ないじゃん 淳史のバカ…… お風呂入って薬飲んでベッドに入った 明日はどうせ休みだし、寝不足でも構わない 大輝に会いたい…… どんな生き方してようが俺は一緒に居られるならそれでいいんだ 俺は一度は死んだ身…… 色んな危機を経験してきた だから今更危険な事だろうが真実を突き止めるまでは諦めない 薬のせいかそれとも光希達に会えて少しメンタルが落ち着いたからか少しずつ眠気が来て意識が薄れてきた。 久々に今夜は眠れそう

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