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10.淳史の存在1

あれから朝までぐっすり眠ってたみたいで起きてスマホの時計見たら8時は過ぎてた ベッドから起きようとしたらなんか違和感があって布団めくったらパンツ一丁で俺に抱きついて寝てる奴がいた 「ハァやっぱり……おい起きろ」 と頭叩いやったらダルそうに目ら覚ました 俺は久しぶりに夜ぐっすり眠れて今朝の気分は悪くはない 「ウウン…… 陽加おはよー、でもあたま叩くなよなぁ…… 今日はずっと一緒な陽加」チュッ 今日もでしょうが…… 仕事の翌日は当たり前のように早朝に来てベッドに潜り込んでくる。 起きてる事が多いからこの馬鹿が来てから昼過ぎまで一緒に寝てたけど今日は夜から寝てたから起きるまで気付かなかった 「知らない……ってか俺は起きるからどいて」 淳史は更に俺を抱き寄せて 「俺はまだ眠い…… ってか珍しく陽加は今日は俺なしで眠れたのか?」 ちゃんと眠れた日なんかあまりないから不振そうに見てくる 二日酔いのせいもあるだろうけど…… 「昔の友達に会えたんだよ……それで少しメンタルが落ち着いたのかも」 俺が嬉しそうに言うと淳史は逆に驚いたような 目で……若干怒った様子で聞いてきた 「おいまさか陽加!友達って例の奴か?」 なるほど……大輝に会えてたなら呑気に寝てないで今も離さず一緒にいるよきっと 「ハァ違うよ、光希だよ前に話した友達の」 「本当か?でもお前会う気ないって……」 またしつこく大輝絡みはウザイから仕事帰りに旧溜まり場付近でたまたま再会してからの事を全て話した 「だから光希や直人とはまた交流はしていくつもりだよ友達としてね」 少し安心した顔になったけど淳史は心配性と言うか意外とメンタル弱いとこもある 「分かった……けど陽加は俺のだから忘れるなよ?陽加は危なっかしいし、付き合いも程々にな?」 命令みたいで腹立つけど淳史は俺が距離を置かないか不安なんだろうね そんな事はしないけど、もし大輝と再会出来たらその時はまだどうなるかは分からない…… 「ありがとうでも大丈夫だよ、 離れたりしないから」 答えはその時にならないと分からない でも少なくとも今は淳史に居て欲しいと思ってる。 大輝の寂しさを淳史で埋めてるだけの卑怯者 「ファー……よしもう少し寝ようぜ? 普段あまり寝てねぇんだから今日はゆっくり休もうぜ?」 確かに淳史が居る安心感でまた眠気は来る 「仕方ないな、今日は俺が一緒に寝てあげる」 「可愛いなぁ…… 俺は離れたり不安にさせないから安心しろ。 ずっと側にいるよ陽加」チュッ 淳史の優しいキスは嫌いじゃない 優しさだけは誰かさんと同じ 「うん」 俺は淳史に抱き寄せられたまま再び眠りについた

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