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14.憩いの店再び1
今日も休みだけど淳史は仕事で居ないから暇だった
今は夜の中央町繁華街を歩いていた
知り合いにあまり出会わしたくないからあの溜まり場は避けてる
仕事仲間とはあまりプライベートで交流は避けてるから基本的には休みは1人か淳史と居るかどちらか
夏になり、昼間は暑いけど夜は多少涼しい
一人は寂しい……
歩きながら色んな事を考えてしまう
心療科で俺は躁鬱病と診断されてから安定剤を処方され薬漬けになった
毎日生きてるのが辛くなるし、一度自殺未遂もあったけど淳史に止められたなんて事もあった
矛盾してるけど俺が生きてるのも大輝の事を突き止める為に頑張ってるだけ
生きてるならどんな状態だろうとずっと一緒に居たいし、もう離れたくない
けどもしもの時は……
それは考えないようにはしてる……今はまだ
とにかく今は少しでも情報を集めたい
その為にまだウリや裏側に関わってる
そんな事考えてる内に着いた
情報源の1つであり、昔馴染みなお店は相変わらずだった
カランカラン
「いらっしゃ……あら陽加いらっしゃい」
そう
ここは溜まり場に来てからお世話になってたあのかずこママの店だ
「こんばんは」
ボックスに2人の男性客が居てかおるさんと去年入った確か20代のあきって人がついてた
相変わらずおしゃれでこじんまりとした店で落ち着いて飲める
俺はカウンターに座った
「陽加はいつものね?」
「うんありがと」
このバーではいつもオレンジとリキュールを使ったカクテルを先ずは頼んでる
俺も今年23になるし、当然酒も飲むし、iQOSも吸ってる
「ママもどうぞ?」
「あらっありがと、頂くわ」
俺の分とママはウィスキーの割りものを用意した
「じゃあ先ずは乾杯」
そう言ってグラスを合わせて1口飲んだ
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