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番外編 未明の深森 昼下がりの卯乃 11
「オレ、このまま欲しいな」
向かい合わせではとても言えなかったようなセリフを呟いてから、恥ずかしさより先にお腹の疼きが勝って、自分でもどうしちゃったんだろうと思う。
だが深森は盛大に煽られてくれたようだ。
「お前っ」
手の戒めが解かれたと同時に、深森はしゃがみこむと卯乃の尻たぶを両掌でがしっと掴んだ。
「えっ」
流石に驚いて身を捩る暇も与えず、深森の長い舌がすぼまった少し赤く火照った淵を舐めこじ開けてくる。
「やあああ、だめ、それはいや!」
流石にエロティックな雰囲気に流されかけていた卯乃も羞恥心がまさり、壁に縋って見悶えながら逃げようとしたが、大きな掌が腰に食い込むぐらいに強く掴まれて身動きが取れない。その間もわざとかと思う程の水音をぴちゃぴちゃと立てながら深森が生暖かい舌で後ろを舐めてくる。あの高潔な唇が、美貌が、自分のあそこを舐めているかと思うと堪らない。太ももを戦慄かせて卯乃は恥辱の涙を零した。
それでも身体のもっとも柔らかな部分を攻められる快感には叶わず、そのままむくりと頭をもたげてきた前まで、一番弱い先っぽを弄られる。後ろだけではまだだらだらと雫がだらしなく垂らすにとどまっていたが、決定的で良く知った快感を拾うのはたやすい。容易いだけに両方を攻められると卯乃は甘い吐息を漏らすしかなすすべがなくなった。
「どっちも、だめ、へんになるぅ」
「可愛い、卯乃。ここ来るまでずっと、お前の事で頭がいっぱいだった」
「そんなにごしごししちゃだめぇ」
「卯乃のお願いの声、俺には蜜みたいに甘い。ああ、可愛い。」
キュンっとするほど甘い台詞を吐く癖に、サディスティックなほど荒く前を扱いてくる。
強い刺激に身体をぶるぶるっと震わせた。自分ではゆるゆると手心を加えるようなことも、人から強引に施されると快感が何倍にも跳ね上がるのだと卯乃は初めて知った。
こんなことをされたらもう、知る前には戻れないと頭のどこかで悟る。
「い、いくぅ」
あっけなく放った白濁は深森の掌が受け止められ、わざわざ青臭いそれを卯乃の前に見せつけてきた。
「お前可愛いっいわれてイクのな。ほんと、可愛い」
卯乃が後ろを振り返り、抗議を込めて濡れた瞳で睨みつけたら、深森は牙が覗く唇で中指の先の残滓を舐めとっているから衝撃で言葉も出ない。
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