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 蓮の作ったおにぎりを食べて、ソファで駄べって、お風呂も一緒に入った。 夜ご飯はボロボロのハンバーグとシーザーサラダと卵スープを食べた。どれも怜の好物だ。  ハンバーグがボロボロなのは、怜が手伝うと言って手を出したからである。 蓮の料理の腕は主婦並みで、なんでも簡単そうに見えるから過去にも何度か出来ると思い込んで一緒に作ったことはあるけど、毎回料理とは到底言えない原型を留めない物体が出来上がる。  その度に料理は出来ないんだなと思い知らされるが、蓮はそんな怜に俺も最初はそんなだったよ、と言って頭を撫でてくれた。 「今日はしない?」  ベッドにいち早くダイブした怜は、布団を鼻まで覆っていた。 明日のお弁当の用意や洗濯を終えた蓮が寝室へやって来て電気を暗くしたので、今日は何も無いのか、とほっとするような残念なような気持ちで問う。 「しないよ、あしたから学校始まるしね」 「うーん…」  怜が引き上げていた布団をべりっと剥がして、蓮がベッドに入ってくる。 「なに、不満?したいの?」 「うーん…」  ごろん、と枕に頭を預けた蓮が、怜の耳を触りながら聞いてくるけれど、どっちともつかない返事をしてしまう。 「昨日の、足りなかった?」 「そんなことはないけど…」  全然欲求不満とかじゃないけど…。  昨日のプレイを思い出して少し恥ずかしくなる。 気持ちよくて、頭の中が真っ白でバチバチ弾けて、何もわからないのに蓮の声が、匂いが、存在だけが認識できて。

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