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「怜、|Look《みて》」
じわっと脳から身体全体に熱がまわる。キスで惚けた顔で目を合わせるのは恥ずかしくて、でも蓮の|言葉《コマンド》だから逸せない。
「|Kiss《キスして》」
骨ばった大きな手の割に細い指で蓮は自らの唇をつついて言う。
「ん、…」
怜は蓮の背中に腕を回して唇を寄せる。ちゅっ、とリップ音が鳴ったと同時にゴロンと身体を回されて蓮の上に怜が乗った体制になる。
「ふっ、ぅ」
深くなるキスに溺れながらも蓮が心臓の位置に触れるのを感じて怜はふふ、と笑った。そこには、蓮と怜の生年月日が入っている。
決して消すことのできない、失くすこともない永遠のcolor。
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