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第9話 墜ちた魔法使い(9)

 1ー9 拡張  しばらく俺は、そのまま胎内を洗浄する何かが蠢いている感触に堪えて立ち続けた。  「もうそろそろいいだろう」  アンリが俺の後孔へと指を突っ込んで中にいる何かを掻き出した。たまらない排泄感に俺は、身を震わせた。  「あ・・んぅっ!・・出る!出ちゃう・・!」  にゅるんとその何かが出てくる感じに俺は、背をそらして堪えていた。足の内腿を何かが伝い落ちていく。ちらっと目をやるとそれは、透明なスライムの1種のようだった。  アンリは、そいつをいつの間にか部屋の隅で立っていたルトに回収するように命じると息を喘がせている俺の尻を押し開いた。  「これからお前のここを男のものを受け入れられるように拡げていく。力を抜いて」  「あぁっ!」  俺は、ゆっくりと侵入してくる固い棒のようなものを締め付けて声をあげていた。  「力を抜くんだ、ルシウス」  アンリに囁かれて俺は、涙が溢れて頬を伝いデスクへと落ちていくのを見つめながらなんとか力を抜こうとした。  「あぅっ・・ん・・」  くちゅり、と湿った音が聞こえてそれは、俺の胎内へと収まった。  それから毎日、この屈辱的な腸の洗浄と後孔の拡張は続けられた。  最初は、小指ほどの太さだった棒もだんだんと太いものへと変わっていく。  それと共に、アンリは、俺の胸の頂きにも手を加えてきた。  最初、小さく慎ましやかだった俺の胸の尖りは、奇妙なガラス製の性具によって吸い上げられじょじょに変化していった。  きゅうきゅうと吸われて俺は、確実にそこだけでもいけるようになっていき、同時に、そこは、ぷっくりと膨らんで赤い果実のように実っていった。  アンリは、必要以上には、俺の体に触れることはなかった。  というか、俺が前を固くしていてもそこに触れることも許さない。  俺は、アンリに尻を弄られ、胸をなぶられても自慰すら許されなかった。1日の最後に涙目になった俺が頼み込んでやっと許される。  だが、それもアンリの前でしか許されない。俺が1人のときには決して自分でいくことも許されないのだ。  もし、1人でしたことが知られれば俺は、きついお仕置きをされることになっていた。

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