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第19話 初めての客(9)

 2ー9 戻ってきた男  冬がきてすぐに俺のもとにカークが戻ってきた。  久しぶりに見るカークは、日に焼けて一段とたくましくなったように思えた。  まあ、もともといい体格してたんだけどな。  カークは、俺のもとを訪れるといきなり俺の唇を奪った。  強く抱き締められ深いキスを繰り返される。俺は、頭がぼぅっとしてきて無我夢中でカークにしがみついていた。  「ん・・ふっ・・」  「んぅっ・・はぁっ・・」  カークは、俺を貪るとようやく唇を離した。俺は、口の中に溜まった唾液をごくんと飲み干す。カークは、それを見て満足げに微笑んだ。  「ルシウス、会いたかった」  カークに耳元で囁かれて俺がくすぐったくて身をくねらせるとカークが耳を食んできた。  「ここも弱い?」  「あっ・・」  カークは、俺を抱き上げるとベッドまで運んでいくと横たえて服を脱がせ始めた。俺は、あまりの性急さに驚きつつ笑った。  「どうしたんだ?カーク、久しぶりだし、まずは酒でもどうだ?」  「酒なんかより、お前が欲しい。ルシウス」  カークは、俺の服を脱がせるともどかしげに自分も服を脱いだ。  俺は、久しぶりに見るカークの逞しい肉体に目を細めた。さすが武門の誉れといわれるラグダム辺境伯だ。少しの無駄もない美しい肉体美だった。  カークは、俺にのしかかるとすでに固くなっている高ぶりを俺の後孔へと押し付ける。  「すまない、余裕がなくて」  カークは、苦しげに告げるとその熱いもので俺の体を貫いた。久しぶりの感覚に俺は、喘いでいた。  体の中にいる燃えるように熱いカークの圧迫感に擦られて俺は、すでに先走りを漏らしていた。  「あっ・・は・・ん・・そんな、突いたら、すぐにいっちゃう・・」  「何度でもいけばいい」  カークが俺の足を抱えあげ俺の腰を掴んで揺すぶる。俺は、あまりの気持ちよさに堪らず声をあげていた。  「あぁっ!いいっ・・いっちゃう!」  「いけっ!ルシウス」  俺たちは、ほとんど同時に達した。  いってぐったりしている俺にキスを降らせながらカークは、俺の髪をなでた。  「ああ・・愛している、ルシウス」    

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