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第38話 異界の徒(8)
4ー8 変化
俺は、ヤーマン老の手をとるとベッドまで連れていって腰かけさせた。そして、少し離れるとゆっくりと彼の前で服を脱いでいった。
ヤーマン老は、俺が一枚づつ焦らすように脱いでいくのを目を見開いて見つめていた。
俺は、全て脱いで裸になるとヤーマン老の足元に跪き彼のズボンの前をくつろがせその逸物を取り出した。彼のものは、萎びていて俺は、それを手にとると顔を近づけてそっと口づけした。
ヤーマン老は、俺がすることを黙って見ていたが俺が自分のものに舌を這わせると驚いたような声をあげた。
「そんなこと、しなくてもいいんだよ、ルシウス」
「俺がしたいんです、ヤーマン様」
俺は、はぷっとヤーマン老のものを口に含むと舌で転がしながら上目使いにヤーマン老を見た。ヤーマン老は、体をびくん、と震わせ俺の頭に手を置いた。
俺がペロペロとしゃぶるとヤーマン老のものは、やがて芯を持って立ち上がってきた。
「続けてくれ」
ヤーマン老は、俺の頭を押さえつけた。俺は、唇と舌で刺激してヤーマン老を射精へと導いた。ヤーマン老は、俺の口の中でびゅくっと白濁を放ったので俺は、それを最後の一滴まできれいに飲み干し吸い取った。
力を失った彼のものを俺が口から離すとヤーマン老が俺の頭を優しく労るように撫でてくれた。
「お前は、いい。こんな爺のためにそこまで尽くしてくれるとは」
ヤーマン老が俺に告げた。
「私も、お前の誠意に答えなくてはなるまい」
俺は、頭を撫でてくれていたヤーマン老の手をそっととると頬にあて彼のことを見上げた。
そのとき。
突然、ヤーマン老の体から何かが解き放たれるのを感じて俺は、息を詰めた。
ヤーマン老の枯れ木のような体ががくがくと震えながら膨れ上がっていくのを俺は、体を竦ませて見守っていた。
それは、濃い闇の気だった。
このかつて大魔法使いとも呼ばれた俺ですら肌が泡立つような気配に俺は、体を強ばらせてただ、見ているしかなかった。
光も通さない闇に包まれたヤーマン老の体に俺は、恐怖を感じていた。
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