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第56話 恋と愛と欲望と(6)
6ー6 夢
王太子殿下との床入りは、秋も深まってきた頃のことだった。エイダース王国の各地で秋の収穫を祝う祭りが開催される頃で、王都も賑わいを見せていた。王国では、建国祭が近いため異国からの旅人も増えていた。
深夜、近衛たちに守られて王太子殿下がやってくるのを俺は、部屋の窓から見ていた。仰々しい様に俺は、ため息を漏らした。
今夜は、床入りだが、俺は、アンリから王太子殿下に俺のことを諦めさせるようにと命じられていた。
部屋のドアがノックされ王太子殿下が現れる。
王太子殿下は、頬を上気させ俺の側へと駆け寄ってくると俺をいきなり抱き上げてベッドへと運んだ。
彼は、俺をベッドの上に横たわらせると俺の上に覆い被さりそっと額にキスした。
「ああ、あなたと褥を共にできるなんて夢のようだ、ルシウス」
「スミルナ殿下・・」
俺は、王太子殿下の服を脱がせようと胸元をまさぐった。ボタンをはずし、シャツを脱がせ上半身を露にするとそっと首もとに舌を這わせた。
「ルシウス?」
「黙って」
俺は、王太子殿下をベッドに引き倒しその上に股がり彼を見下ろした。
「あなたは、俺との一夜を夢だと言われた。ならば、俺があなたに素晴らしい夢を見せて差し上げましょう」
俺は、王太子殿下のベルトをはずし、スボンと下履きを脱がせた。すでにお王太子殿下のものは、固く屹立し先走りに濡れていた。俺は、それに手を添えるとぴちゃぴちゃと淫らな音をたてて口淫した。
「る、ルシウス!そんなこと、してはいけない!」
王太子殿下が俺にやめさせようとしたが俺は、そんな彼を上目使いに見ながら彼のものを口に含んでいった。下と唇で刺激され王太子殿下は、すぐに達して俺の口の中に劣情を吐き出した。俺は、それを1滴も溢さずに飲み干すと殿下のものをちゅう、と吸い上げた。
「ん・・はぁっ・・ルシウス・・」
王太子殿下は、俺の頭を押さえて涙ぐんでいた。俺は、一度いった後の殿下のものを手で擦りもう一度立たせた。
俺は、王太子殿下のものを自分の後孔へとあてがうと一気に飲み込んだ。その異物感に喘ぐ。
「は・・んっ・・俺の中、殿下のものでいっぱい・・」
「ルシウス!」
王太子殿下が涙を流しているのを俺は、なんだか遠い昔の話の中のような感じで見ていた。俺は、王太子殿下の上に股がったまま腰を揺らしていた。
「あぁっ!殿下!きもちいいっ!も、いくっ!」
俺が王太子殿下の腹へと白濁を放つと同時に王太子殿下も俺の中へと熱を放った。
俺は、王太子殿下の上に倒れ込んでいたが、すぐに体を起こし、まだ俺の中にいた殿下のものを抜きとった。そして、俺は、濡れそぼち縮こまった殿下にそっとキスをしてから彼の体をシーツで拭っていった。
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