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第70話 冒険者と男娼(10)
7ー10 お仕置き?
1週間後。
夜の闇に潜んで訪れたスミルナ様から俺は、クルーゼが謹慎になったことを教えられた。
「まあ、勇者といっても戦う筈の邪神がどこにいるのかもわからないし、ね」
スミルナ様は、俺をベッドに横たえてその隣に寝転ぶと俺の下腹に手を置きそこを撫でた。
「邪神かぁ。もしかしたらもう、邪神なんてどこにもいないのかもしれないな」
いや。
俺は、苦笑いしていた。
いるんだけどね。
一瞬、俺は、カルゼの精悍な横顔を思い出していた。胸の奥がなぜかきゅっとなるのを感じていた。
突然、スミルナ様に鼻先を摘ままれ俺は、はっと気づいた。
「他の男のこと、考えてただろ?」
「そ、そんなことは」
俺は、慌てて取り繕おうとしたが、スミルナ様は、見逃してはくれなかった。
俺は、その夜、眠ることは許されなかった。
朝の光が差し込むまでスミルナ様は、俺のことを責め苛んだ。
優しい唇と指先で全身を弄られて俺は、何度もいってしまって。最終的には、もう、出すものもなくて俺は、先端からとろとろと透明な液体を滴しながら身を捩り、哭いた。
それでもスミルナ様は、許してくれなくて。
「・・も、ゆるして・・」
渇れた声で俺が訴えると、スミルナ様は、にっこりと微笑んだ。
「まだ、愚弟の上書きができてないでしょ?」
スミルナ様は、俺にクルーゼが何をしたかいちいち聞き出すと同じ快感を俺に与えていった。
「ここは?ここにも触れられた?」
スミルナ様は、俺の胸の頂きにそっと触れるときいた。俺は、こくこくと頷くことしかできなかった。それを見てスミルナ様は、満足そうに口許を綻ばせる。
「うん。わかった。ルシウスは、ほんと、いい子だね」
「あっ!」
俺は、指先で感じやすくなった場所を摘まんで捏ねられて乱れた。スミルナ様は、俺のそこを舌先で転がすとちゅっと音をたてて吸った。
快感が背筋を走り、俺は、甘い吐息を漏らした。
「も・・そこ、いやっ・・」
「どうして欲しいんだ?」
スミルナ様の問いに俺は、顔に熱が集まるのを感じていた。
「あ・・も、欲しい・・俺の中に・・あなたを・・ください・・」
「・・・」
スミルナ様が俯いてなにやら悶えている?
そして。
スミルナ様は、俺が抱き潰れることも許さずに抱き続けた。
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