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「さて、葵。外したついでに葵がしたかったことをしてもいいよ」
「⋯⋯え?」
何のことと、目を丸くした。
すると、碧人は小さく笑った。
「コックリングを付けることになった原因、忘れちゃったの?」
ふふ、と機嫌良さげに夫に言われ、はたと思った。
コックリングを付けられることとなった原因。
それは、フラット貞操具だけをされた時、あまりにも我慢ならなくて、子ども達が寝ていることをいいことに自慰をしようとしたこと。
「⋯⋯思い出した、けど⋯⋯」
「なんだったか言ってごらん」
「⋯⋯ぇ⋯⋯っ、⋯⋯自分で慰めようと⋯⋯」
「もっと具体的に」
「⋯⋯じ、自分で、ちん⋯⋯ちん、いじって、気持ちよくなろうと⋯⋯」
「なにもそんな言い方をしなくても。普段、子ども達にもそう言っているから?」
誤魔化すような言い方をしたら、そう言う言い方をしろって言ったはず。
恥ずかしさが増した葵は、涙目で訴えたものの、碧人は笑みを湛えたままだった。
「とにかく、葵が言ったことを今していいよ」
「⋯⋯しても、いいの?」
「もちろん。葵があのようなところで痴態を晒すほどなんだから」
そう言われても仕方がないが、過去の嫌なことを暴露されたようで恥ずかしくも悔しい。
なにはともあれ、碧人にそう言われたのだからそれに従わないといけない。
卑猥な器具も恥毛にも覆われてない哀れな自身のに触れた。
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