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6.※

「あっ、あ⋯⋯っ! ん⋯⋯っ、ふ⋯⋯っ」 普段では決して発しない高い声を思わず上げ、不意に自分以外にいることに気づき、急に恥ずかしくなって唇をきつく結んだ。 そんな声を上げてしまうほど気持ちいい。一番好きだった相手に見られていると思うと、もっと興奮してしまう。 頭では麻薬に侵されたようにそんな思考に陥るが、やはり下のは興奮さえしない。 「な、⋯⋯ん、で⋯⋯」 目を開けた葵は、そんな声が漏れていた。 なんでどうして。ココを戒められている間は狭いところで無理やり大きくなろうとして、それが痛いぐらいだったのに。 そこで、葵はあることに気づいた。 そういえば、その痛みがいつぞやか感じなくなっていたことに。 玉袋にコックリングを付けられた時は、その部分はまだ痛みを覚えたが、この手の中で扱いている部分はどうだったか。 もう一箇所コックリングをしていた部分もさっき外された時、むず痒さはあったが、あの時とは違い、痛みは感じなかった。 気づきたくはなかったが、葵はある可能性を考えてしまった。 もしかしたら、本来の機能がしなくなったのでは、と。 「葵、さっきから触っているのに全然勃たないね」 「あ、おと⋯⋯さん」 「あれほどしたかったはずなのに、全く反応しないの?」 呆然とした面持ちで小さく頷いた。 今にも泣きそうになっている葵のソレを、碧人が触ってくれたが、それでも一向に反応しない。 一番反応しないといけない相手にも反応しないなんて。これは悪いことでまたお仕置きされるのだろうか。 指で摘み、弄っていた碧人のことをぼんやりと見つめていると、彼は言った。 「じゃあ、違った形で気持ちよくなろうか」

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