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バーで知り合った少し生意気な子に意地悪する話①

焦らし/擽り/連続絶頂/挿入有 攻→(はやて)/視点 受→(あゆむ) ◇ ◆ 「お兄さん、今日俺とどう?」 セフレを探す事が出来る特殊なバーで声をかけてきたのは、とても可愛らしい栗色の髪色をした男の子。 身分証明をきちんと行なっている場所なので未成年ではないのは確実だが、見た目は明らかに若い。 声をかけてきた男の子の手首に付けられている属性を示すリングはネコを意味する色をしていたので、俺は小さくコクリと頷いた。 「お兄さんはどんなプレイがお好み?俺はハードから甘々まで何でもいけるけど、MだからSだと嬉しいな」 「俺は拘束していじめるのが好きなS」 「へぇ、リング見るまではネコちゃんかと思ってたけど、俺と相性は良さそう。ホテルに移動しない?」 「うん」 俺達は受付にリングを返却して、近くにあるラブホテルへ向かった。 「お兄さん、よくあのバーは使うの?…今時珍しいよね、出会い目的のバーなんて」 「数回行ったけど、ホテルへ行くのは君が初めてだよ」 「そうなんだ」 軽い会話を交わしながらホテルへ着くと、手慣れたように部屋を決めて入室した。 お互いシャワーを浴びてバスローブに着替えると、ベッドに向かい合わせになって腰掛けた。 「君、ダメなプレイとかある?」 「スカ以外ならいいよ。あとは日常生活に支障が出る程の痕とか傷はやめてほしいかな。服を着て見えない所なら構わないけど。基本長袖だから手首の拘束はいいよ」 「分かった。どっちかというと激しいというより焦らしとか羞恥プレイが好きだけど、嫌いじゃない?」 「激しいのが多いからあんまり経験ないけど、構わないよ。楽しそう、言葉責めとか好きだからたっぷりいじめてよ」 クスッと余裕ある表情で笑う男の子を押し倒すと、ホテルのベッドに常備されていた手枷に手首を繋ぎ止めた。 「セーフワード決めておこうか」 「必要ないよ」 「へぇ、余裕だね」 「今まで散々鬼畜プレイ経験済みだし、色んな人見てきたからさ。どうせお兄さんそんなSじゃないでしょ?」 嫌味な言い方とニヤけた表情に内心腹が立った。 わざと煽って激しいプレイに持ち込みたいのか、ただこういう性格なのか。よく分からないがとりあえず泣かす。 足も開かせて枷に繋ぎ止めると、俺は男の子に覆い被さった。 「…ねぇ、お兄さん。俺のことは歩って呼んでくれない?俺も名前で呼びたいから本名じゃなくていいから教えてよ」 「…颯」 「颯くん、宜しくね」 「こちらこそ」 クイッと頭を傾けてやり、軽く耳元へ口付けると小さい反応が返ってきた。 ゆっくりと耳の形に沿って舌を這わせ、時折唇で咥える程度に挟み込むとビクッと跳ねた。 「…ん、」 最初の性格の悪そうな表情は消え去り、眉を下げて気持ち良さそうにしている様子を見て一先ず安堵した。 「ん…はぁ、気持ち良い。颯くん」 幼い顔をしているとは言え、熱っぽい表情で見つめられると欲情する。 耳から唇を離して首筋を舌でなぞると、耳よりもビクッと反応したのが分かった。痕が付かない程度にカプリと歯を立てた。 「ぁ…っ」 ギシッとベッドが音を立てたが、気にせず首筋を責めると可愛らしい反応が返ってくる。 「んっ…、」 「声出していいよ」 「…別に声出る程じゃないかなぁ」 「何その返し。何だか腹立つね」 「別に。我慢してる訳じゃないよってこと伝えたかっただけ」 「……」 腹が立ったが、自分の好きな焦らしを続行するために脇腹に手を添えるとビクッと大袈裟に体が反応した。 「ん!」 ツツ、と焦らすように脇腹から腰をなぞると体を捩らせてギュッと拳を握る歩。 「んん…!あっ」 激しいプレイが多いと聞いていたので効くか不安だったが、一応効いてる様子。 「声出てるけど」 「ふ…ぁっ、あ…!違、」 サワサワと擽るように両手で腰に触れると、歩はビクンと体を跳ねさせてフルフルと首を振って睨みつけてきた。 「なんか…それ、嫌なんだけどッ」 「俺焦らしが好きって言ったよね。ソフトタッチに可愛がってあげるのが好きなの」 「んん…っあ、やだ…っ!やめっ」 指を優しく移動させて胸の横を愛撫すると腰が跳ねて、イヤイヤと首を振り出した。 「そこ嫌っ!!手離してっ!!」 「ここ気持ち良いでしょ。結構みんな悶えてくれるんだよね」 「んはぁ…!やめっ、手ぇ、退けてっ、やだっ」 指先を軽く食い込ませるように両サイドから触れると激しく体をビクつかせ、必死に逃れようと暴れ出した。 「君は少し生意気だからいっぱい触ってあげるからね」 「んんんん…ッッ!!!ダメッ、待って…!!いやっ、離して…!!なんか変ッ」 クニクニと指を軽く動かすだけで顔を真っ赤にしてひたすら暴れ出す。それが可愛くてもっといじめたくなった。 前にバー以外で知り合ったネットの男の子を責めた時も同じような反応を見せたが、開発するとここだけでイケるようになる場所でもあるらしい。 「んはぁぁ…!離し…っ、ひぁぁ…!」 優しく擽りながらちゅっと胸の突起へ口付けるとだんだんと甘い声に変化していった。 「ふ…ぁ、あッ、」 「胸だけで随分可愛い声出すね。…俺の攻めなんて、声出す程じゃないって言ってなかった?」 「んんッ……なんか変態みたいな攻め方…!」 「…失礼な言い方」 少し口付けただけでぷくりと反応した胸へ舌を這わすと身じろぎして目を閉じた表情が見えた。 「んん…ぁっ、胸、気持ち良い…そこだけして…!」 舌で転がしたり吸ったりしていると、甘えた声でおねだりされた。 もちろん指は止めてやらずに同時に刺激するとバタバタと足が暴れ出した。 「ねぇぇ…っ指、離して…!お願いっ、それ嫌!」 「やだ」 体の反応と勃ち上がり始めている股間を確認しながら刺激を継続すると、赤く染まった顔が耳まで赤くなり始めて息も荒くなってきた様子。 「…ん、んん、っ…」 もぞっと内股になり始めた足を見て内心笑みが漏れそうになりながらゆっくりと指を上へ移動させて優しく腋を擽ってみた。 「ひぁ…!?何処触って…!ちょ、やめっ」 トロトロとした垂れ下がった眉と口角。それがやけに色っぽく見えた。 「変な攻め方すんなぁ…!」 「NGな事はしてないからいいよね」 「でも…」 腋を優しく擽りながら胸への愛撫も焦らす事に決め、今まで舐めていた乳首から口を離すと周りをゆっくりと舌先でなぞった。 「んぅ…」 震えながら焦ったそうに揺れる体は可愛くて、一瞬だけ乳首に触れたりを繰り返した。 「やだぁ…っやだ、焦らすのやめて…!俺これ嫌い…っ」 「俺は好きだから続けるよ」 「しつこい…っ」 「でも焦らした後に攻めると感度は上がるよ。試してあげようか」 「知らな…っ!?ひゃあっ!!!」 試しに勃ち上がって先走りを溢れさせている自身に触れると面白いくらいに腰が跳ねた。 「あっ、ぁ…!」 「いつもこんな感度いいの?」 「ひ…ぁぁ…っ、あっ、やめ…!!」 先走りをローションの様にして利用し、ゆっくりと竿を握って扱くと太腿を震わせながらビクビクと跳ね出した。 「イク…!待ってイきそう…!!」 「早すぎない?」 「うるさい…っ黙れ!!」 Mでいじめられたいとは思えない言動に笑いが出そうになりながらも、手を動かし続けて追い詰めるとぎゅっと体に力が入ったのが分かった。 「…はい、おしまい」 まだイカせてやるつもりはないので一番苦しいタイミングで手を止めてやると、悲しそうな表情で見つめてきた。 「え…?」 「何?待ってって言われたから待ったんだけど」 「…な、」 体を移動させて再度耳元に口を寄せると、吐息に反応したのか最初とは全然違う反応が返ってきた。 「ぁあ…っ」 「さっき耳普通だったよね、やっぱり焦らすと感度上がるでしょ?」 「ぅぅ…っ、これなら激しい方がいい…!!」 「楽しみって言ってくれたじゃん。…最後まで俺のプレイさせてよ」 「んぁ…っ、あ!」 恥ずかしいのか慣れない刺激だからなのか分からないがやけに嫌がる反応を見せると、歩の目尻にはうっすらと涙が浮かんでいた。 「…焦らされて泣いちゃった?可愛いね」 「るさい…っ、」 「Mなんだよね。いじめられたいんじゃなかったの?」 「…何か恥ずかしい。俺…ダメかも、」 「へぇ、いい事聞いちゃった。じゃあ次はたっぷり羞恥プレイでもする?」 「違う…!そういう意味じゃない!イカせて!」 「可愛くおねだりしてくれたら考えてもいいけど」 耳元でわざとらしく話しながら、イケない程度にゆっくりと自身をなぞってやると悲鳴に近い高い声を上げてやだぁと可愛い声が聞こえた。 「…っん、」 おそらく今まで体を重ねていた人達には激しく攻められてきた経験しかないようで、焦らされるのは慣れていないのか散々経験してきたと余裕を見せてきた最初の面影はもうない。 処女のように恥ずかしがってモジモジと焦ったそうに俺を見つめる姿は妙にエロい。 「…イカせて、下さい…」 「名前も付けて」 「……イカせて下さい…颯くん…」 「可愛い」 「可愛いじゃなくて…!イカせてってば…!」 「気が向いたらイカせてあげるよ」 「…んな、約束が違う!!」 「考えてもいいけどって言っただけ。イカせるとは言ってない」 ニヤッと口角を上げて見下ろしてやると真っ赤になって睨みつけてきたので、鞄を引き寄せて今日のために持ってきた荷物を取り出した。 「…何、それ」 「筆」 「は?」 「焦らしプレイには最適なんだよね」 毛先が多い太めの筆を取り出すと、歩の表情は思いっきり引き攣った。 そして限界寸前で先走りで濡れまくった自身の周りを筆でゆっくり撫でると、ビクッと激しく反応が返ってきた。 「何…!やめっ嫌!!」 「嫌?気持ち良いでしょ」 フワフワとした毛先で自身の付け根や引き締まった玉を撫でると恥ずかしそうに嫌ぁ…と可愛く首を振って声を上げている。 「いや、いやぁ…っ!やだ、」 バタバタ暴れて悶える姿を見ながら、ゆっくりと裏筋を上り、先走りを生み出す先端へ筆を当てた。 「ひゃあっ!」 一段と高い声が上がると太腿を震わせて必死に耐えている様子が見て取れた。 「ここ、気持ち良いでしょ。筆の感触、どう?」 「ぅぁぁぁ…!だめ!だめ!…ッッ」 筆が動く度にビクビクとリズムを合わせて跳ねる体は可愛らしい。片手で筆を動かしながら、先走りを拭ってひくついている蕾に触れると、あっ!と声が上がった。 「一応聞くけど、入れてもいいの?」 「ん、入れて…!早く…!」 「分かった」 自分で慣らしてきているのか、すんなりと俺の指を受け入れる蕾。あっさりと2本を飲み込むと、筆が動く度にキュウと指を締め付けてきた。 「すごいね、自分で慣らしてきたの?」 「…っるさいなぁ、さっさと入れて」 「可愛くないね。もっといじめられたい?」 「ちが…!限界なの!!颯くんが無駄に焦らす所為で!」 真っ赤にして叫ぶ様に言うと更に指を締め付けてきた。照れてる姿も可愛くて、もっと余裕をなくしてやりたいと思ってしまった。 もう十分慣らせていたので指を引き抜き、カチャッと足枷だけ外してやった。 「限界ならもう入れてあげる。足大きく開いて」 「ん…」 筆を置いて刺激を止めると、歩は素直に足を大きく開いて期待した様な眼差しで見つめてきた。 「エロいね。…ここもヒクヒクしてるし、そんなに俺が欲しい?」 指で蕾を突いてやると、歩の顔はカァッと思いっきり赤くなりすぐに足を閉じた。 「閉じたら入れてあげれないけど」 「じゃあ意地悪すんな!!」   「あれ、いじめて欲しいMじゃなかったの?」 「…っ」 ぐっと堪えた表情を見せると、顔を背けて再度足を広げてくれた。羞恥に染まる表情に自然と口角が上がってしまう。 「いい子だね」 クスッと微笑んで太腿を撫でると、それだけでビクッと跳ねる体。 「少し撫でただけで感じてんの?」 「…ッッ」 悔しそうな表情を見せている辺り、主導権を完全に握らせるのは嫌なのかと思わせる態度だった。 「…」 ゴムを装着し、蕾に当てがうと安心したような表情を見せたので、先端を少し挿入して抜いてみた。 「え…?早く、入れて!」 泣きそうな顔で懇願されるとまた顔がニヤけた。 「…その顔腹立つ。とっとと入れろよ!」 「縛られてるくせに強気だね。…君からは動けないんだからさ、いい子にしてた方がいいんじゃない?」 「…っく、」 「入れて欲しいなら可愛いおねだりしてみて?」 「…入れて、下さい…奥までいじめてぇ……っ」 目尻に溜まった涙がぼろっとこぼれ落ちると共に、素直におねだりをしてくれた。 「…いいよ」 フッと意地悪く笑いかけてお望み通り一気に奥まで貫くと、ガクンと背中を逸らして目を見開いた歩の表情。 「----ッ!!う、ぁあッ…」 声が聞こえたと同時に強い締め付けと痙攣。 「入れただけでイッた?」 「あ、…っぁ、ぅぁっ、」 コクコクと頷きながら強く締め付けられ、流石に俺も無傷とはいえない。 「もう少し緩めてくれない?…淫乱な子ネコちゃん」 「…てめ、っ」 俺の言葉を聞いて我に返ったのか絶頂を終えたにも関わらず強い眼差しを向けてきた。 まだ元気そうな体に安堵し、腰を掴んで奥まで突くと悲鳴が上がった。 「あ、あっ、ぁぁぁ!!!」 「すごいね。奥好きなの?突く度にすごい締め付け」 「ひッ、ぁっ…!ぁぅぅ…っやぁぁっっ」 背中をのけ反らせて善がる姿を堪能しながら前屈して頬へ口付けてやると、トロンとした表情で唇を尖らせてきた。 明らかにキスを強請ってきているが、何となくいじめたくなって無視していると、泣きながら"してぇ…"とか細い声が聞こえた。 「何を?」 「き、す…してぇ…!」 「…いいよ」 尖った唇に合わせると嬉しそうに目を瞑って啄むようにキスをされた。 舌を絡めながら腰に置いていた手をもう一度胸の横へ持っていき、サワサワと擽ると一段と強く締め付けられた。 「~~っ!?」 声を出そうとしている口を解放してやらずに、舌を絡めながら肌を擽り、腰の動きも止めずにいると激しく悶え始めてバタバタと暴れ出した。 「んぅぅぅ…っっ」 「…締め付けすごいね」  「手ぇ…!!退けてっ!!離し、てぇぇ…!!」 「ここそんなにダメ?」 「だめぇぇぇ…!!!!」 「ふぅん、可愛いね」 「やめっ、ぁぁぁあ!!イクぅ…!やめっ、またイッ、」 「好きなだけイッていいよ」 「ふぁぁぁぁ…!!!」 奥を突いてやると、またビクビクッと体が痙攣し、強い締め付けをされた。 何度も中でイケるとは、さすが経験者。感心しながら腰を動かすと暴れる体が激しさを増した。 「イッたぁぁぁ…!!やめてっもうっ…!やぁぁ!」 「じゃあ最後は前でイク?」 片手だけ動かして自身を握ってやると強い刺激に耐えきれないのか、嫌だと叫びながら体をばたつかせている。 「あっ、だめぇぇ!!出ちゃうっ、出る!あっ、ぁぁぁぁ…っ!!」 射精を伴う絶頂を迎え、より一層強く締め付けられれば俺も我慢出来ずにそのまま欲を吐き出した。 俺が出し終えて動きを止めると、歩はクタッと力尽きて気を失ってしまった。 「経験者ヅラしてたくせに、案外刺激に弱いんだね」 もう気を失っているので俺の声は届くことはないだろうが、そう告げて自身を引き抜いた。 吐き出した欲や汗で汚れた体を綺麗にしてやり、ホテル代を置いてその部屋を後にした。 end.

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