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どちらの性質?①

拘束/猿轡/耳責(ASMR)/目隠/筆/寸止/玩具/擽り 攻→結城(ゆいしろ) 受→羽奏(わかな)/視点 ◇ ◆ 「星野くんってドSだよね」 力無く服を着ている彼女にそう言われると、俺はフッと電子タバコから吸収した煙を窓に向かって吐いた。 「…私、星野くんの事すごく好きだけど…こんなプレイは求めてないの。別れましょう」 「分かった、じゃーね」 「いくら私のこと好きじゃないからって…酷すぎるよ。無感情のクズが!」 俺がいつもの口調でそう言うとバシッと近くにあった枕を投げつけて女は出ていった。 いつも顔だけを見て告白され、どんなセックスでもいいからと言われて好きなプレイをすると、二回目には必ずこうなる。 俺は俗に言うドSで、やめてという彼女に動じず、あまり感情を持ち合わせていないらしい。 「はぁ~だる」 「…あの、羽奏くん」 ベランダへ出てタバコを味わうと、隣に住む年下の大学生・結城くんが気まずそうに声をかけてきた。とても可愛らしい見た目をしており、最初女の子と間違えて声をかけてしまった程。 「お、結城くんじゃん。久しぶり?元気してた?」 「元気すけど…また揉めたんすか?めちゃくちゃ声聞こえましたけど」 「うん。何か勝手に喚いて出ていった」 「……普段、俺には優しいじゃないすか。管理人さんとかにも優しいし、相手の女の子にも同じ様に接したらどうなんすか」 「えー普段はみんなと同じ様にしてるけど。怒られる原因はエッチなんだよね。好きなプレイしてって言うから縛り上げて攻めてるだけなんだけど。別に痛い事してないし寸止めして感度上げた後はめちゃくちゃにイカ」 「詳しく言わなくていいっすよド変態」 「お前が聞いてくるからだろ」 「いや、聞いてませんよ。優しくしたら?って言っただけで。……ていうか、そのプレイして羽奏くんは興奮すんの?その、いつも聞こえて来るけど最後までしてなさそうだから」 「俺はドSらしいからな。興奮するからしてんじゃね?一応勃つし」 「…へぇ」 「何?」 「もしかして"したい"じゃなくて"されたい"んじゃないですか?」 「はぁ?どういう事?」 「そっち言っていいすか?寒いんで」 「いーよ。鍵開いてるし入ってきなよ」 俺がそう言うと、少ししてから荷物を持った結城くんが入ってきたので軽く一服してから俺も部屋の中へ入った。 「珈琲しかないけどいい?」 「いや、別に何もいらないすよ」 「まーゆっくりしてってよ」 「さっきの話の続きですけど。俺、つい最近まで自分がドMだと思ってたんです」 「は?……え、そんで?」 急に何のカミングアウトしてくんだコイツとは思いながらもとりあえず話を聞く事にした。 「AV見てる時もされる側の目線で見てて、あぁ、縛られてめちゃくちゃにされたい、好きにされたい、って思ってたんです」 「…う、うん」 「そんでこの前初めて貯めてたバイト代で風俗に行ったんですけど」 「…」 偏見はないが、どうしても露骨な表現をされると顔が引き攣ってしまった。そんな俺の表情を見たからか、結城くんは口を結ぶと様子を伺う様に俺を見つめた。 「…で?」 あまりにもじっと見つめてくるので耐えきれずに目線を逸らすと、ドサリとベッドに押し倒され、女を繋ぎ止めていた拘束具を俺の首へ嵌めた。 「……は?」 暴れる時間もない程の早さだったので抵抗出来ずにいると俺の上へ乗っかってくる結城くん。 「…何?」 「俺、一回目は念願の受けとして風俗に行ったんです。それも同性専門の。そこで本物のドSにめちゃくちゃに攻められて気付きました。あ、俺Mじゃなかったんだ、って。実際に攻められたら思ってたのと違くて、全く興奮しないし辛いしで、今まで頑張って貯めたお金が無駄だったと心から後悔したんです」 「……はぁ、」 「でも悔しいからもう一度リベンジしました。次は攻める側として。そしたら……あり得ないくらいに興奮してる自分が居ることに気付いて、今まで"されたい"と思って見てたはずなのに"したい"側だったんだって気付きました」 「…うん」 「そこでベランダで言った話に戻りますけど、もしかしたら羽奏くんもそうなんじゃないすか?…ずっと"したい"と思ってしていた拘束ド鬼畜プレイだったけど、実は"されたい"側だった、とか」 「ンな訳ねーだろ。流石にそれくらい分かるわアホ。年下が調子乗んな」 押し返そうと伸ばした手は押さえつけられニコッと笑顔を向けられた。 「俺もずっと自分の事分かってるつもりだったよ。けど、実際やってみないと分からない事もあるじゃないすか。……だから、一回試してみようよ。因みに風俗行ってもう一個気付いたことがあって。俺、強気な人を捩じ伏せて泣かすのが好きみたい。…だから羽奏くんはドタイプなんだよねぇ」 「…お前正気か」 「ね、いいじゃん一回くらい変わんないでしょ?」 確かに今までしたいと思ってしているはずなのにあまり興奮した事はなかった。だからより激しくした方がいいのかと女を泣かせた事もある。 けど。 「いや、ないない。俺がそっち側とかないから」 抵抗しようにも意外と力強いコイツに叶う事はなく、ガチャンと手も拘束具に繋ぎ止められた。足は自由ではあるがコイツが乗っかってきているのでほぼ動けない。詰んだ。 「…あーだるい。やめろって」 「ここまでされてまだ余裕あるのも燃える。絶対泣かせる」 「…余裕なんてないって。めちゃくちゃ焦ってるよ?俺、だからやーめて。可愛い結城くんのままで居てー?」 「えへへ、俺の事可愛いって思ってくれてたんだ。俺も羽奏くんの事ずっとドSで可愛いお兄さんだと思ってたよ?今まではね。これからは…俺に泣かされるドMな可愛いお兄さんになるだろうけど」 「はぁ……あーもう解く気ねーんだな。いいよ、じゃあ。俺がドSのままか実際はドMなのか、たっぷり試してみろよ」 「うん、言われなくてもするよ?あとで感想、たっぷり聞かせてね?」 「実況してやってもいいぞ」 「萎えるから要らない。後で教えて?」 黒い笑みに不思議に思っていると、体の自由と同じ様に声を出す事すらも制限された。 ◇ ◆ 「ぐ…っ、う……」 口の中には見た事ない玩具を咥えさせられ、結城くんは無言で俺の服を脱がし始めた。腕は拘束しているので捲り上げられただけだが、下は素っ裸にされた。 男同士なので見られても恥ずかしさはないが、口内に入った玩具が膨らんできて地味に辛い。 「んぐ…」 「苦しいすか?これ、バルーンギャグっつってね、猿轡の一種なんすよ。あんまり苦しすぎると辛いだろうからこれくらいにしときますね」 そう言うと膨らませるために持っていた持ち手を置くと、鞄をゴソゴソと探り出した。 「羽奏くんの部屋にある玩具とか話聞いてたらSM好きそうだし目隠しもしよっか。耳にはこれ付けて、と」 取り出したアイマスクを俺の目元へ装着した後、耳にはヘッドホンが取り付けられた。 すると数秒後に耳元から変な音が聞こえてきた。 唾液の音と共に息遣いの様なモノが聞こえ、実際に耳を舐められている様な感覚にゾクリと震えた。 「ぐ……ぅ、…ンン、」 「聞こえてる?耳舐めのASMR。確か羽奏くんは感度上げてめちゃくちゃイカせるのが好きって言ってたよね。試してあげるからまずはどれくらい敏感なのか教えてね」 ASMRと共に微かに恐ろしい結城くんの声が聞こえた気がしたが、抵抗出来る術のない俺はただ体を捩る事しか出来なかった。 耳を責めた事も責められた事もなかったのだが、意外にも効果がすごくてゾクゾクして堪らない。視界も塞がれて体の拘束されて敏感になっているのもあるだろうが。 すると、捲り上げられた胸元にフワリとした何かが触れ、大袈裟に体が跳ねた。 「お、いい反応。羽奏くん~俺の声聞こえてるかな?これ筆だよ。弱い所見つけてあげるから待っててね~」 乳首へ軽く当たる毛先にピクリと反応を示してしまった体。擽ったくて必死に捩ると、ヘッドホンの音量が上がった。 「~~……っ、」 より感じる様な耳責めにゾクゾクと背筋を震わせていると、筆は脇腹から腹部へクルクルと滑っていき、お臍周りをなぞられた。 「ふ…っ、ん……ぅ」 ここからはもう結城くんの声は聞こえず、ただ脳に響く様な耳を舐める音だけが聞こえた。 「ふぅ…!ぅ、…んん、…ぅ!」 筆は腹部から移動して無理矢理開脚させられた足元へいくと、ゆっくりと裏筋を撫で上げた。 「!!…っぐ…、」 そこで自分のモノが勃ち上がっている事に気付き、今まで感じなかった羞恥が襲ってきた。 「はは、いきなり恥ずかしくなった?」 ヘッドホンの音量が下げられたかと思えば、意地悪な声が聞こえてきた。 (コイツ…煽るためにわざわざ音量下げやがって) そう思ったが言い返す術はないし、睨みつける事も叶わない。ただバルーンギャグを通してくぐもった声を出す事しか出来ずにいると、クルクルと筆は先端を擽り出した。 「ん"……っ!?ん……ッ」 ガクンと腰が跳ねると、クスクスと笑う声が聞こえてきた。 「すごいね~羽奏くん。ここ触ったらびっしゃびしゃなったよ?ちゃんと興奮出来て偉いでちゅね」 (よし、コイツあとでぶっ飛ばす) 「ま、今は文句も言えないだろうけどー年下の俺にこんな無様に感じさせられるなんて、やっぱり羽奏くんはドMだったんだね!いやー試してみるもんでしょ?」 一人で話して笑う結城くんの言葉に心の底から腹が立った。しかし竿を支えられてクルクルと先端のみを狙われると腰を浮かして悶える事しか出来ず、ブンブンと首を振った。 「ぐぅ…!う…っ、んぅぅ…!!」 やばい、このままじゃイキそう。 背中がのけ反り、ピンと足首が伸びて絶頂に備えた所で筆は遠ざかり、ぐっしょりと濡れた事が分かる筆は引き締まったふくらみへ移動した。 「ん、んっ…んん…!んっ、」 「イケなかったね、羽奏くん。足ピンと伸ばしちゃってかーわいい。次は玉ちゃん可愛がってあげるからね」 コショコショと筆と指で片方ずつ擽られると、耐えきれずに浮いてしまうくらいに腰が跳ねた。 「はは、ここ好き?」 イク寸前まで高まった感度なので反応するのは仕方ないが一々聞かれると腹が立つし殴りたくなる。 けど一切萎えていない自分自身の存在が分かると、やはり俺はMなのかと思ってしまう。 (…?あれ?ていうか仮にMだったとしても、何でこんな事してんだ?) 「いらん事考えて余裕だね?俺の事しか考えれない様にしてあげるよ?」 俺の気が何処かへいきかけていたのが分かったのか、結城くんは再び先端に刺激を戻すとグリグリと指の腹で擦ってきた。 一瞬落ち着いていた射精感はすぐに戻り、俺は再び足を伸ばして痙攣した。 「はい、イクのはナシね?」 またイク寸前で止められると、裏筋や玉を擽られ、たまに尻にも筆が遊びにきた。 「んぐ…むっ、ぐ…ぅぅ……」 「寸止めされてもまだ興奮するとかやば。ドMじゃん」 ガクガクと足が震え出した足を優しく撫でられるとそれにすら感じてしまいピクピクと体が揺れた。 「可愛い。ここも好きなの?」 太腿を撫で回されながら濡れた筆が内股を滑るとゾクゾクした。 「体の反応も感度も俺の好み。俺達、体の相性抜群かもね、後で入れるから楽しみにしてて」 「ん…ぐ!ぐぅっ……」 「そっかそっか、楽しみで仕方ないか!俺もだよ羽奏くん!」 分かっているのかいないのか、そう言った結城くんは動き出すと次は先端に何かをくっつけると、テープで固定した。 「はい、使った事はあるだろうけど、自分が使われるのは初めてかな?ローターだよー?分かるー?」 スイッチが入るとかなり弱い振動で動き出した。今の体にはそれだけでもかなり強い刺激だが、イクまでは到底及ばない強さ。 「ぐ…!?ぅっ、う"…んんん~ッ!!」 「流石に弱ではイケないよね?ふふふー次も動けない様に拘束してあげるから、次は俺の大好きな上半身いじめるね?」 体重をかけて押さえられていた足首に足枷が繋がれると、結城くんは移動して俺の近くへ来たのが分かった。 「俺さ、一番されて辛かった事があるんだ~それがね、こんな刺激。羽奏くんも弱いといいなぁ」 その直後に腋に刺激が走ると今までにない位激しく音が鳴り響いた。 「んーーっっ!!」 「あ!くすぐったい?ねぇ、ここ好き?弱い?気持ち良いー?」 コショコショと両腋に走る刺激に暴れると、それはもう楽しそうに笑う結城くんの声。 「ん…ぐっぅぅっっ…ふ、っ、ぅぅ~~!!」 溢れ出た涙がアイマスクをぐっしょりと濡らすも、指の動きは止まらずに苦しさが増した。 「んん…!ん"…っぅ、ぐぅっ…うッッ!!」 コショコショと動いたりツンツンと突いたり、弱い場所を見つけようとして動く指に悶えていると、突然ローターの強度が上がった。 「ぐ…!!んっ、…!んぅっ!」 「あはは。可愛い、やっば……めちゃくちゃ泣かせて屈服させたい…はぁ…可愛い」 本当につい最近までドMだと思っていた人間とは思えない台詞に恐怖しながら絶頂に備えて体を強張らせると、またローターは弱に戻り、中途半端な熱がこもり続ける。 「はいはいイクのはダメだよー?俺がいいって言うまではね」 グリグリと腋の窪みを弄る指に千切れそうな程に手枷が音を立てると嬉しそうに鼻歌を歌いながら弱い動きを徹底してくる。 「ん~~っっ!!!!!」 もう擽ったいのか気持ち良いのか辛いのか何なのか分からない動きに暴れ狂うとケタケタ笑う声が聞こえた。 「羽奏くん、今からは俺黙ってるからさ、いっぱいヘッドホンにいじめてもらってね?」 その言葉を最後にヘッドホンの音量が上がると、舐められている音から耳掃除をする様な音へ変化した。 「!?…っっ、」 舐められる音も辛かったが、大音量で響く耳かきの音もやばい。腰がゾワゾワする感覚にジタバタ暴れても、もうその音しか聞こえない。 「んぅぅぅっっ、うーーーーッッ!!」 出来る限り絶叫すると少しだけ気が紛れた。腋の刺激にも少し慣れてきた頃、指が下がって脇腹に移動するとまたもやビクリと腰が跳ねた。 (折角慣れたと思ったのに…!やばい!脇腹の方がやだ…!やばい!早く終わって!!) 俺の心の声も虚しく執拗に脇腹を擽る指は動き続けた。長く続けられるとお腹が痙攣し始め、そろそろ呼吸も苦しい。 「ふ…ぅ…うう……!」 段々と力無い声になってきた頃、また動きが変化し、筆が復活してサワサワとお腹を擽ってきた。 いつまでやる気なんだコイツ、と遠のいていく意識の中思っていると、クルクルとお臍の穴へ筆が侵入してきた。 「!ぅ……ぐっぅ、ぅ…ふっ、…ぅ、んぅぅ…」 自分でも不思議な感覚に混乱したが、頭が痺れる様な刺激に腰を捩った。それもしっかりと理解している動きでお臍を弄る筆は中で動き回る。 「~~……っっ、」 なんかもう色々やばい。 と思った時、ぬるりと温かい感触が腹部を襲った。 「!?!?」 筆の次に腹部を刺激したのはおそらく舌。舌先でお臍周りを優しくなぞりながら脇腹を擽られて腰がビクンビクンと跳ねた。 「----ふ……!ぅ"………っっ!」 このまま行くと決定的な刺激がなくてもイケるかもしれない。 そう思ってからは早く、頭が痺れた様な強い感覚が襲うと、背中がのけ反って足が伸びた。 やばい、もうイク。なんかクル。 ぎゅっと体全体に力を込めた瞬間、ピタリと全ての動きが止まった。 「ふぅ…?…ぅー…うー…!」 ガバッとヘッドホンが外されると、フッと息を吹きかけられてボソッと囁かれた。 「俺がいいって言うまでイクのはダメって言わなかった?何イこうとしてんの?」 「んく……っ!!!」 「耳いっぱいヘッドホンにいじめられてたけど、直接刺激された方がやっぱり効く?…羽奏くん」 「ふぅっっ!!…ん、んん、んっ」 直接刺激を送られるとゾクゾクして必死に首を振った。 「勝手にイこうとした罰で暫く耳だけ責めるわ」 「んーーーッッ!!」 いい加減しつこい責めに心はぽっきりと折られた。もうこのままじゃ変になる。 「んんん!んんっ…ん!」 ブンブン首を振って泣きながらやめてと訴えても頭を押さえつけられて舌が耳の中へ入ってきた。 「んんんんんんん!!!!!!!」 「すげー反応、感度上がりすぎ」 「んぐっ!?ぅっ!ううぅぅっっ!!」 「なになに?もっとしてほしいって?いいよーいつまでもしたげる」 唾液の音を響かせながら喋られるとゾクゾクするのが止まらずボロボロ涙がアイマスクを濡らした。 「あは、可愛い~…そろそろ終わってほしい?」 「ん、んっ!ん!」 コクコク頷くとクスクス笑う声が聞こえると、アイマスクと口に入れられたバルーンギャグが外された。 「うわ、涙も涎もすっごいねぇ」 「ゆ……る、ひ……れ、」 久しぶりに解放された口は上手く動かず、舌足らずな言葉が出た。 情けないとか恥ずかしいとかもうなくて、ボロボロ泣きながら許しを乞うと、額に軽くキスをされた。 「許してほしい?じゃあ俺の名前呼びながらおねだりしよっかぁ」 「ゆ……い、しろ…く、…っも、ゆるし、てぇ」 「ちゃんと言わないと分かんないなー?なんてなんて?感じまくるからやめてほしい?認めるー?」 「……っ、ゆい、しろくんっ…俺、めちゃくちゃ、感じたから…!もう無理…!やめて下さいっ、」 少しずつ回復した俺が涙声でそう告げるとニコッとした満面の笑みを向けられた。 「だぁーーーめ」 「は……?」 「その絶望した顔、さいっこー。やばいなぁ、もっと色んな顔見せて?たくさん寸止めしたからー、次はちゃんと目も口も解放しててあげるし、連続絶頂地獄にしようね♡」 ニコニコとハートマークを付けながら話すコイツに、恐怖よりも何よりも、怒りが湧いた。 「……てめ、」 「んー?萎えてないんだから平気でしょ?萎えたらやめてやろうと思ったんだけどなー?ドMな自分を責めてねー?じゃ、しっかり水分補給したら次はこれでたっぷりと、いじめてあ・げ・る」 鞄から取り出された電マを見て俺は目を見開いたと同時に一気に血の気が引いた。 「…無理、それ…!」 「女の子にも散々使ったんじゃない?次は羽奏くんが体感してみなよ、気持ち良いよ?」 ニヤニヤ笑う結城くんがスイッチを入れて股間へ押し付けると、部屋には俺の絶叫が響いた。 end.

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