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パパ活学生と××
大人×学生/拘束/無理矢理/媚薬/愛有/ハピエン
※ほんの一瞬だけ脅しで首を絞めるシーンがありますので、苦手な方はご注意下さい※
攻→滝口
受→葵/視点
◇ ◆
「今日もありがとう。楽しかった。離れるのは寂しいけど、今からバイトあるからまたね?」
「相変わらず可愛いな」
ニッコリとした柔らかい笑顔を作りながらお礼を言うと、今日のお金とはお別れした。
俺は大学二年に入ってからパパ活をするようになった。最初はご飯だけで、清潔感とかあって弾んでくれる奴には二、三回目からはフェラだけしてやっている。
さっきの奴はもう五回くらい会ってる小綺麗なおじ様。最初は抵抗あったフェラも慣れてしまえば問題ない。
変な奴も一回食事したら大体分かるので二回目には会わないし、半年続けているが何も問題はない。今日も楽に金を稼げたので家へ帰ることにした。
パパ達には奨学金の返済やら適当に理由をつけてバイトを掛け持ちしている設定だが、これだけでやっていけている。
人生楽勝。その時はそう思っていた。
◇ ◆
「久しぶり~」
「お久しぶりです。会いたかったです」
今日約束してくれたのは二ヶ月ほど前くらいに連続で遊んでくれた人で、名前は滝口さん。フェラも経験済みでかなり紳士なイケメンだった。
「ホテル予約したから行こっか」
「はい」
いつもの人懐っこい笑顔を向けながら、人通りの少ない所へ入った辺りで腕を組む。
「今日も可愛いね。今まで出張だったからさー癒してほしくて」
「お仕事いつもお疲れ様です。俺ができることなら何でもしますんで」
「ありがとう。もう十分癒されちゃった。今日はここ予約してるんだ」
見るとかなり立派なホテルだった。ラブホテルだと思っていたので正直驚いた。
「ご飯もルームサービスだから、好きなの食べてね」
ラッキー。この人イケメンだし最高だな。
心の中でそう思いながら部屋へ入り、ルームサービスを頼むことにした。
「ごめん、少しだけ飲んでもいいかな?」
「はい、もちろん。あ、俺も20歳になったんで一杯だけ付き合いますよ」
「お、本当?やった、嬉しいな。無理はしないでね何飲める?」
「チューハイとかカクテルでも大丈夫ですか?」
「もちろん。じゃあ頼んでおくね」
「ありがとうございます」
正直あまり得意ではないが、軽いものなら酔うこともないだろうし、フェラにも支障出ないはず。一緒に飲んで癒してあげたい。
数分して到着した料理たちは全て立派で、興奮しっぱなしだった。合わせてくれたのか二人でチューハイを乾杯し、食事を楽しむことにした。どれも美味しすぎる…。
「お、おいしぃ~…」
パクパク食べ進めると、相手も柔らかい笑みを浮かべてこちらを見てくれていた。
「お口に合って良かった。今日泊まっていける?」
「はい!お泊まりの予定で来ました」
前回お泊まりしたことがあり、今回もそのつもりで来ていたので、快く了承した。
会話を楽しみながら食べていると、何だか急に眠気が襲ってきた。
「ん……」
「ん、眠い?お酒強かったかな?」
あわあわとした表情で声をかけてくれた。居酒屋で飲む薄いチューハイとは違い、しっかりしたアルコールに酔ったのか。それにしてもこんなに眠くなるもん?
初めての感覚に、俺は意識を失うように眠りに落ちた。
◇ ◆
「ん…」
ぼんやりする頭の中、見慣れない天井が目に入る。あれ、俺何してたっけ?
「あ、起きた?大丈夫?」
「……え?」
起き上がろうとしたが、何故か体が動かなかった。
「君、本名は葵くんって言うんだね」
「…なっ、」
どんなに信頼出来る人にも本名を名乗ることはなかったので、その名前を言われてドキッとした。
「は?何で」
目覚めてきた頭で周りを見ると、全裸でベッドに拘束されていた。
「いつもフェラだけで大金渡してたし、ガード緩くなってきたなぁって思ってたんだよねぇ。最初の頃は君が選んだお店しか行かなかったし、俺からのものは一切口つけなかったのにね」
「…?」
「こんな遊びしてる君に、少し怖さを教えてあげようと思ってさ」
「は…?」
滝口さんはこちらへ来ると、ちゅ、と頬へ口付けた。
そして俺の上へ跨るとクイっと顎を持ち上げる。
「キスはダメだったよね」
「無理。やめろ」
「フェラは出来るのにキスが嫌なのは何でなの?」
「…お前これ犯罪だろ」
「同意の上でここへ来ておいて何言ってんの?そもそもお金巻き上げてんだから君も同罪だよね。学校に電話してあげようか?」
「んな…っ!」
いつも身分証明書は抜いてくるのだが、滝口さんだから安心してそのままにしてしまっていた。財布から抜かれたであろう学生証を見せつけられると、冷や汗が出た。
「てめえ、勝手に人のモン触ってんじゃねーよ」
「あらあら、それが君の本性?」
「早く解放しろ、今なら許す」
「どの立場で物言ってるの?」
ニヤニヤと終始笑う顔は、いつもの爽やかなイケメンではなく、ただのドSな男だった。
「一応聞くけど、キスを嫌がるのは初めてだから?」
「…っ」
図星だった。この人の言った通りフェラしておいてキスはダメって何でってなるけど、何となくファーストキスは大事にしたかったからだ。
「じゃあ君の初めてもらうよ」
「やめ…っ離せ…!んんっ」
言葉を無視して口付けられた。あぁ、俺のファーストキスがこんな奴に奪われるとは。舌を入れてきたので、ガリッと噛んでやった。
「…っいて、何するの?ファーストキス奪われて怒っちゃった?」
「黙れ!お前殺す!」
「へぇ、そんなこと出来るの?今のこの状況分かってる?俺が君のことを殺すことは簡単でも、その逆は難しいんじゃないかな」
「…っぅ、ぐぅ…っ!」
わざとらしく俺の首に手をかけるとゆっくりと絞めてきた。
「ぅぅ…っ!かはっ!けほっ、」
絞められたのはほんの一瞬だったが、確かに今のこの状況はまずいかもしれない。
「なんてね。流石にそんなことはしないよ。俺、君のこと気に入ってるし」
「…何する気だよ」
「もちろん最後まで。君の処女も奪ってあげる。痛いのは嫌いだから、優しくしてあげるからね」
「…やめろっ!」
無意味だと分かっていても暴れずにはいられない。動かせる範囲で必死に抵抗した。
「ダメダメ、動けないよ?今から俺に好きにされちゃうんだから」
「ひ…っ」
頭を押さえつけられ、耳の穴へ舌を入れられると寒気がした。
「気持ち悪…っ、やめろ!離せ!」
「あらーあんまり耳は感じないの?」
フゥと息を吹きかけられても嫌悪感しかない。
その後に首を舐められてもただただ気持ち悪さだけが頭を支配した。
「そっか、残念。じゃあこうしよう」
「…?」
グイッと無理矢理口を開かされると、何かを放り込まれた。口移しで水を入れられて、鼻を摘まれる。
「ぅぐ…っ!んんん!!」
息が出来ない。得体の知れないものを飲み込みたくはないが、ゴクンと飲んでしまった。
「…げほっ!げほっ!」
吐き出そうとしても既に遅い。
「てめー…」
ギロリと睨みつけると、俺とは対照的にニッコリと笑顔を浮かべる。前まではこの笑顔を格好良いと思っていた自分を恨む。
「じゃ、俺食事してるからお薬が効いた頃に遊んであげる」
「おい!お前何飲ませたんだよっ」
「もちろん…君がエッチになっちゃう薬だよ?」
「…っ」
それだけ言うと本当にさっきまで食事していた場所へ戻り、俺は放置された。音楽を聴きながら食べているのか、少しだけ音が聴こえる。それにかなり腹が立ったが、一人になった安心感もある。
どれくらい経ったか分からないけど、少しずつだが体が暖かくなってきた気がする。変な薬を飲まされたからなのか。
息も荒くなり、触れていないのに何故か少しだけ反応し始める俺の股間。こんな状態で来られたらまずい。
「葵くん、そろそろ効果出てきたかなぁ?」
トタトタとこちらへやってくる滝口を睨みつけた。
「あらあら、反応しちゃって」
「……ッ」
恥ずかしさと体の火照りに生理的な涙が浮かぶ。それを見逃さず、ニヤリと笑う。
「泣いてるの?可哀想」
「…誰の所為だよ」
「んー自業自得?」
「なわけねーだろ!もう…まじでやめろよ。今なら誰にも言わないし、もうパパ活もやめるから!」
「だーめ。折角お薬効いてきてるのに勿体無いじゃない」
滝口の手が俺の口元へ伸びてきたかと思うと、フニフニと唇に触れられた。それだけで体がゾワゾワする。
「…っ」
「次噛んだらもっと首、絞めるからね?」
ゆっくりと俺の口へ指を挿入すると、口内を探るように動かし始める。噛んでしまいたかったが、一瞬とは言え苦しかったことを思い出し、大人しくすることにした。
「ふぁ…っふぅ、」
上顎や歯茎に指を這わさせると、自分でも驚くくらいに体が反応してしまう。
「口で感じてる?」
「ふぅ…っ!」
首を横に振るも、感じているのは確かだ。生理的な涙が目尻から溢れ落ちた。
「ねぇ、耳はどうかな?俺耳で感じてる子好きなんだ」
指を抜かれると、滝口が覆い被さり、フゥと軽く息を吹きかける。
「…っ!!」
さっきの嫌悪感が消え去り、ゾワっとした快感が俺を襲った。
「やめ、」
「あ、感じてる?」
舌先で耳たぶや周りをなぞられると、ビクビクと体が反応した。
「やっぱり初めてだとお薬はしっかり効くんだね」
「…はぁっ、やだ…!やめて…っ」
「やめないよ?」
「ひゃ…ッ」
耳を集中的に責められれば、体が震え快感が止まらない。全てを薬の所為にして、委ねることが出来たなら楽なのか。
「葵くんのここ、立派に主張してるよ?まだ耳しか責めてないんだけどなぁ」
「…変態ヤロー」
「あ、まだ元気そうだね」
クイっと顎を持ち上げられ、深いキスをされる。舌を入れられるが、噛むことも忘れてただ受け入れた。
「はぁ…っぁん、」
薬の効果はすごいもので、俺は完全に抵抗する気力もなくなり、もっと刺激を欲してしまう。言えるわけはないけれど。
「次はこっちをしてあげる」
小さく反応している乳首に舌を這わされた。
「はぁ…っぁぁ、やぁ…!」
唾液の音を鳴らしながら舐められれば、聴覚から犯されている気になってしまう。
「んん…だめ…っ」
「ダメなの?俺から見たら嬉しそうに見えるけど」
乳首だけをしゃぶられ続けて数分。俺は頭がおかしくなりそうだった。
「もぉ…っそこばっか…やめっ…」
どんなに体を捩っても止まない刺激に、焦ったくて仕方ない。
「葵くん、次はどこがいいの?」
「も…イカせて…頭がおかしくなる…」
「おかしくなってくれていいよ?」
「…ッチ、」
散々焦らされて本気で腹が立ち、つい舌打ちをしてしまった。もう頭が回らない。
「随分反抗的だね。男に乳首舐められてビンビンなくせに」
「てめえ…ふざけんなよ」
「ふざけてないよ。可愛い葵くんが見たいんだけどな。まぁ…強気な君を無理矢理泣かせるのも興奮するかぁ。次はこっちね?」
自身へくると思っていた刺激は裏切られて、普段触れることのない箇所を指で突かれた。
「葵くんの処女もらうね?」
「…やめろ!」
たっぷりとローションをつけた指は、俺の入口へ入ってきた。
「いたぁ…っ!痛い!抜け!変態!」
「ごめんね、最初は痛いよね。すぐ見つけてあげるから」
薬を盛られ、指も一本とは言え初めて受け入れるソコは痛みと異物感しかなかった。
「抜いて…っ!お願い!嫌だっ!」
「あんまり嫌だって言わないで?」
指を動かし続けながら唇で口を塞がれる。
「ふぅ…っぅぅ、」
何かを探る指が、ゴリッと膨らんだ場所を刺激すると、俺は体が驚くほどに跳ねた。
「ひァぁ-----ッッ!!!!」
「わぁ、びっくりした。ここ?」
自分も滝口も驚く大声が出た。頭がクラクラするほどの快感は、恐怖さえ覚えた。
「いやぁぁぁ!そこっいやっやめっ!!」
「ここ触ってあげないと痛いだけだよ?」
「ぁぁあっ、やだっやだぁぁ!」
「うーん、お薬効きすぎちゃったかな」
なんて言いながらも指はずっと同じ箇所を攻めてくる。湧き上がる何かに俺は体を震わせた。
「あぁぁぁ…ッッ!!」
「あら、イッたの?すごいね」
自身に触れられることもなく、俺は一度の射精をした。頭がクラクラして目もチカチカして、何が何だか分からない。
「はぁ…っぁ、ぁ」
「初めてで中イキできるなんて、素質あるんじゃない?」
「…薬、の所為だから…全部…」
「そういうことにしてなよ」
いつのまにか何本にも増えていた指を抜かれると、大きなものが当てがわれた。
「…っ」
「入れていい?」
「やだっつっても、入れるんだろ…」
もう抵抗する気力もないので、力を抜いて次の刺激に備えた。
「いい子だね、葵くん」
「…さっきから名前呼ぶな」
グッと滝口が動いた瞬間、何もかも分からなくなるくらいに、刺激がきた。激痛だ。
「いっっでぇぇぇ!!!」
「あ、ごめんね。たっぷり慣らしたんだけど」
滝口は動くのをやめたが、少しだけ挿入されているのでズキズキと痛む。
「一回抜くよ」
「もぉ…どーせ痛いんならそのまま入れろよ」
「…」
滝口は驚いたように目を丸くしたが、腰はこのままで俺の自身に触れた。
「んぁ…っ」
自身への刺激に少し力が抜けた。その瞬間に、腰を一気に進められた。
「ぁぁぁっ、いっ、いたぁっ、」
「でも全部入ったよ」
「はぁっあ、あっぁ、」
生理的な涙は止まることなく溢れ続けたが、全部入ったことに安堵した。薬のおかげでまだ体は熱い。
「葵くん可愛い」
「呼ぶなって…」
グッグッ、と腰を進められると少しだけ良いところへ掠めた。
「…っくぅ、」
「ここかなぁ」
「ひァんっ、!」
指とは比べ物にならない刺激にまた目がチカチカと光る。
「ぁっ、またっ、イク…っ」
「いいよ」
パンパンに主張している自身を扱き、先端を親指で強めに刺激されると、再び欲を吐き出した。
「ぁっ、ぁぁぁ!やめっ動くなっ、」
イッた瞬間に腰を動かされ、弱い箇所を攻め立てられると頭がおかしくなってしまいそうだった。
「可愛いからさ、しかもこれ一応お仕置きだし?」
「ひゃぁぁぁぁぁ!!!」
腰を動かされながらイッたばかりの先端を再度擦られると叫び声に近いくらいに声が出た。制御するなんて出来ない。
「ぁぁぁぁ…っ」
「葵くん出すね」
ガンガン突かれながら頬を撫でられてそう告げられると、コクコクと頷いた。ゴムはつけているだろうが、ドクドクと俺の中に欲を吐き出される感覚を感じると、やっと終わったと安堵してしまう。
「葵くん、好きだよ」
「…っ!?」
挿入したまま、頬を赤く染めて熱っぽい顔で言われると何故かドキッとしてしまった。
「あ、ちょ…締め付けないでよ」
滝口は自身を抜くと、俺のそばへやってきた。
「好きだよ」
「んん…」
愛を囁きながらキスをされると勘違いしてしまいそうだ。
「ふぅ…っ」
深いキスになり、ゆっくりと舌を絡められた。
「葵くん可愛い、好き」
「んんっ、やめろ」
「照れちゃう?」
「違うっつーの」
「そうかなぁ」
俺の隣へ寝転ぶと、次は耳元へ唇を寄せる。
「好きだよ葵くん」
「てめ、何なんだよ!」
ゾワっとした感覚と恥ずかしさから睨みつけると、イッたばかりだからかふにゃりとした表情の滝口。
「ねー俺だけにしなよ」
「はぁ?」
「初めて会った時から気に入ってたんだ。だから謝礼も弾んだし、自分のモノにしたかった」
「…無理矢理しといてよく言うよ」
「また会ってくれる?」
「会うわけねーだろ。もうパパ活もやめる」
「ふふっ、会えないのは残念だけど、パパ活やめてくれるのは嬉しいな」
「…早く解けよ」
「うん」
拘束を解かれると、体はものすごく重たくて起き上がることは出来なかった。
「シャワー浴びよっか。連れて行ってあげるよ」
動けない俺をヒョイっと抱き上げるとそのままお風呂場へ連れて行かれた。
「ちょ下せって!」
恥ずかしさから暴れようとするも体は上手く動かないのでされるがままになった。
シャワーで汗やら精液で汚れた体を綺麗にしてもらい、先程使っていないベッドへ連れて行ってもらった。
「葵くん、今までありがとね。今日はもう遅いし、襲わないからこっちでゆっくり寝て。今日の分、カバンに入れておくから」
いつもとは違い、かなり分厚い封筒と、俺の学生証がカバンへ入れられた。
「じゃあ、おやすみ」
言いたいことは山ほどあったが、疲れで何も言うことが出来ず、俺はそのまま眠りに落ちた。
◇ ◆
朝起きると、滝口の姿はなくお礼とお別れのメモだけ残されていた。何だか無性に寂しさを覚えた。
「…」
ヤリ捨てされた気分だ。無理矢理犯されたのに、何故こんな気持ちになるんだ。清々するはずなのに。モヤモヤした気持ちは消えず、文句を言うつもりで電話をかけた。
『葵くん、昨日はありがとね』
「お前俺のこと捨ててんじゃねーよ」
『へ?』
「俺のファーストキスと処女奪った責任とれよ」
『何言ってるの。あんなに嫌がってたじゃない』
「責任取れ!」
何故こんな言葉が出たのか自分で分からないが、泣きながら電話越しに怒鳴り続けた。
『ま、待って待って。今まだホテル?』
「ホテルだよ。迎えに来いよ」
『分かった。下で朝食バイキング食べてるからちょっと待ってて。まだデザート食べてないんだよ』
いや、何呑気にご飯食ってんだよ。少しイラッとしたが、大人しく待つことにした。
本当にデザートまで決め込んでいたのか、アイツが部屋へ戻ってきたのは結構時間が経ってからで。
「あー美味しかったぁ。葵くんもあとで食べておいで…っわぁ?」
アイツが来るなり俺は思いっきり抱きついた。電話の時溢れていた涙は、コイツが来るの遅すぎて引っ込んだ。
「なになに、どうしたの」
「…」
「無理矢理犯した相手だよ」
「…」
「葵くーん」
「俺のことは好きだから手出したの?」
「うん、そうだよ。そこは信じて?俺のモノにしたくて、我慢出来なくなっちゃってさ。でも…無理矢理してしまった償いとして、二度と君の前には現れない覚悟で部屋を出たんだ」
「…じゃあ、責任取れ」
「いいの?」
「うん」
「それってさ、パパ活やめて俺と付き合ってくれるってこと?」
「…うん」
「嬉しい!!!ありがとう!」
滝口の顔は本当に嬉しそうで、俺も何だか嬉しくなった。
「昨日は本当にごめんね」
「これから大事にしてくれるならいい」
「ありがとう。大事にするからね」
「…俺も飯食いに行く」
「うん、行こ行こー」
「お前はもう食っただろ!」
ギャーギャー騒ぎながら、俺たちはバイキング会場へ向かった。
end.
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