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03 ショーへ参加!パートナーからの愛撫②
そんな中、司会者の男性と思われる人が挨拶を始め、ショーの開始を告げた。
「皆様、お集まり頂きありがとうございます!本日も素敵な子達が参加しているので最後までどうぞお楽しみ下さいませ」
パッとステージ全体に照明が照らされると同時にカーテンが開かれ、大勢の男達が興奮気味に集まっている姿が見えた。
お客さんと俺達の距離はそこまで離れて居らず、じっくりと体全体を見られているのに気付き、一気に羞恥が襲った。さっきまでは周りも俺と同じ状態だったのでそこまで何も思わなかったが、よくよく考えると今の姿は相当恥ずかしいものだ。
「では、まずは1組ずつ自慢のパートナーちゃんの紹介と愛撫の時間です。こちらの方からどうぞ」
一番左端に居たペアにライトが照らされると、響くんと同じポジションの人がパートナーの紹介を始め、それが終わると感度を見せつける為の愛撫が開始された。
俺と同じポジションの子は頬を赤らめながら喘ぎ、甘い声が会場中に響いた。
それを見て無性に恥ずかしくなりチラッと響くんを見つめると、柔らかい笑みを向けてくれた。
「恥ずかしい?大丈夫?」
「…うん、普通に恥ずいんだけど」
「さっきはしっかりとアルコール入ってたもんね。今はもう大分抜けて冷静だと思うけど本当に出来そう?どうしても嫌なら今からでも帰れるからね」
そう言って頭を撫でてくれた。安心させるような優しい口調と、手つきに少しだけドキッとした。
酔っていたとは言え、ショーに出る事を了承して響くんにはキスまでさせてしまった。今更やめるなんて流石に言いにくい。
なんてのは建前で、こんな可愛い男の人に出会う機会なんてもう中々ないだろう。もう少しこの人と過ごしてみたい。キスするだけで真っ赤になる様なこの人が一体どんな攻めを見せてくれるのかも楽しみで仕方ない。
そう思う自分は、もう失恋した事なんてすっかり忘れていて、今は優しく俺だけを見てくれるこの人の事だけが気になった。
「平気だよ。お客さんが望む反応が出来るか分からないし、響くんに恥をかかせちゃうかもしれないけど全力で可愛い姿見せるよ」
「ありがとう。でも気を張っちゃうと余計感じにくくなるだろうから、リラックスしてね。俺の事だけ見てて」
「うん」
1組目の紹介が終わったのか、次はさっき絡んできた隣に居る意地悪な男のペアにライトが向けられた。
響くんも言っていた通り、パートナーの男の人は俺よりも幼く見えるのにかなり敏感な体質の人で、色気もありとても艶かしい人だった。
隣だから声もより聞こえ、攻められているだけで股間は完全に勃ち上がり、いやらしい音まで立てているのが分かる。
もちろんそんな姿を見てお客さん達の視線はその男の子にだけ集中し、歓声が響く。俺もお客さんの立場なら見入ってしまうだろう。
「以上、愛撫のコーナーは終わりです。どうぞ宜しくお願いします」
ペコリと意地悪な男が頭を下げると、ついに次は俺達の番になった。マイクを受け取った響くんはお客さんの前で深くお辞儀をした後、俺にも見せてくれた優しい笑顔を向けた。
「初めまして。今回初めてショーに参加する響と申します。パートナーの名前は詩です。この子も初めての参加なので、優しく触れてあげて下さい」
若干緊張している様子が伝わってくるが、響くんの短い挨拶が終わると、俺の愛撫コーナーになった。
お客さん達だけでなく、周りの参加者達も俺達をじっと見つめてくるので恥ずかしくて堪らない。
「詩、リラックスしてね」
響くんは後ろへ回り込むと、細い指が俺の肌をゆっくりとなぞり始めた。
「…っ」
ペンで触れられた時とは違う細かい動きに小さく体が揺れた。
「さっきより少しだけ感じてくれてる?…嬉しい」
肌を撫でながら俺にしか聞こえない声でそう呟くと、耳元へ軽く息を吹きかけてきた。それに大きく反応を示してしまうと、一気に頬が熱くなった。
「可愛いね、詩」
「…ん…っ」
耳元で囁く可愛くて色っぽい声にときめいてしまい、小さく声が漏れると響くんは嬉しそうにクスクスと笑った。
「耳弱い?凄い反応してくれてるね」
実際は響くんの声に反応を示してしまったが、言うのが恥ずかしくてただ顔を赤くしながらコクコクと頷いた。
「…じゃあ後で皆さんにもいっぱい耳いじめてもらおうね」
そう言った後に耳を軽く責められると、我慢出来ずにカシャンと手枷が音を立てた。
「気持ち良い?嫌じゃない?」
「…き、もちいい…っ」
響くん心地良い声に体が敏感になり始めると、肌を撫でていた指が脇腹へ移動し、擽る様に優しく動き出した。
「!…っあ、」
今までの人達に比べたらかなり小さい方だが、俺からしたら大きな声が出てしまいブワッと顔が熱くなった。
「声出て恥ずかしい?後でもっと出させてもらおうね」
楽しそうな声色が聞こえると共に、俺が反応を示した脇腹を擽ってくる響くんは少し意地悪だった。
「ぅ……っ、待って…待って、ちょっ…!」
一度敏感になってしまえば我慢する事が出来なくてガシャガシャと手枷が激しく音を立てると、指の動きが更に大胆になっていった。
「逃げれないからね」
「…!」
言葉にされると余計今の状況に焦ってしまい、体も更に敏感になった。
「ぅ……!待って…っ」
脇腹から腋へ移動すると優しく擽られ、気持ち良くて擽ったい感覚が襲い、手枷はずっと音を立て続けた。
「ンン…!やめ…っ」
耐えるのに必死だったが、ふと前を見るとお客さん達が興奮しながら俺を眺めており、更に身体中が熱を帯びる。
「…あっ…響くん、やめ…っダメだって!ぁっ」
真っ赤になりながら暴れると、お客さん達を更に喜ばせる結果となった。
「ねぇ詩。ただ肌を撫でてるだけなのに、ここ反応してきてるよ?」
下へ移動した指が軽く股間に触れると、また羞恥が襲う。膝立ち状態なのでお客さんからもよく見えるそこはしっかりと勃ち上がり、先走りを溢れさせていた。
「こっちは皆さんに可愛がってもらおうね」
「あ…」
すぐに離れていった指に自分でも分かる程に切ない声が出ると、響くんはクスッと微笑んだ。その顔は可愛くて色っぽくて、少しSっ気があった。
「…響くんに、触ってほしい」
じっと響くんを見つめて周りに聞こえない声でそう呟いた。すると響くんも俺の耳元へ唇を寄せて言葉を返してくれた。
「うん。じゃあ今日優勝出来たら、ご褒美あげるね」
その言葉にコクリと頷くと、俺達の紹介コーナーは終わり、右隣に居たペアにライトが当てられた。
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