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04 ふれあいタイム①
「皆様、いかがでしたか?気になる子は居りましたでしょうか?ではお待ちかねの触れ合いタイムとなります。好きな子の所へお並び下さい」
全てのペアのパートナー紹介が終わると、司会者はそうお客さんへ伝えた。
そしてお客さん達は動き出し、各々が気になる人の所へ並び出したのだが、あまり反応を示せていないと思っていた俺の所へ長い列が出来た。
「…え」
俺が混乱しながら呟くと、響くんはポンと俺の頭を撫でて"大丈夫、俺が必ずフォローするからね"と小さく囁いて微笑んだ後、すぐに並んでくれている人達にお辞儀をした。
「パートナーの詩を気に入って下さり、ありがとうございます。最初にお伝えした通り、今回二人とも初参加となり、この子は複数の人達に触れられる事に慣れていません。なので辛そうな素振りを見せたら一時中断させてもらう事もありますが、その点はご了承下さい。では、痛みを伴う乱暴な行為は一切無しで、優しく可愛がってあげて下さいね。どうぞ」
響くんがそう伝えると、並んでくれていた人達が俺の周りへ移動した。一番最初に並んでくれていた人が俺の目の前に立つと、熱い息を吐きながら俺の胸元へ触れてきた。
「…はぁ、詩ちゃん。僕のタイプだぁ……可愛い…初参加って所も最高だねぇ…」
「……」
人を外見で判断するのはどうかとは思うが、ハァハァと息を切らしてデレデレとする顔はどうしても鳥肌が立った。
先程響くんに触れられて敏感になった体は一瞬で元に戻り、早々に乳首を触られても何の反応を示す事も出来なかった。もちろんだが、この人がキスを強請ってきたとしても出来る気がしない。
俺は触れてくる男の人を見ながら言葉を出せずに居ると、響くんがすぐ真横へ来てくれた。
「詩、胸触って貰えて嬉しいね。たくさんいじめてもらうんだよ?」
響くんはそう言って俺の頭を撫でながら、軽く耳にキスした後、優しく息を吹きかけた。
「ん…」
その瞬間、またさっきと同じ感覚に戻り、男の手つきにも一応感じる事が出来た。フォローすると言うのはこういう事も含まれるのか。
「響くん…だっけ?二人とも可愛いね……」
響くんを見て更にデレっと顔を緩ませる男。チラッと様子を見ていると響くんは顔色一つ変えずにニッコリとした笑顔のまま。
「僕の事も褒めて下さるなんて嬉しいです。伝え忘れましたが詩にはNGがもう一つありまして、痛い事や激しい行為以外に、キスもお控え下さいね」
俺が合図を送る前にサラリとNGを出してくれた響くんに感激していると、ぎゅっと力強く乳首を抓られた。
「っ!?」
「キスダメなんだぁ…残念、いーっぱいお口の中まで堪能しようと思ったのに」
「い…っ痛い、です…やめてっ」
「はぁ可愛い声…痛い?歪んだ顔も可愛い、キスNGにしてるなら少し位好きにしたっていいよねぇ」
男が興奮気味に言った瞬間、響くんはその男の手を掴んで俺から引き離した。
「ストップ。伝えましたよね、この子は慣れてないから激しいのはやめて下さいと」
「…キスも出来ない、好きな攻めも出来ないなら投票してやんねーよ?いーの?賞金狙いにきてんだろ?この俺の一票がどれ程貴重か分かってる?」
「あはは、何の脅しですか?大切なパートナーを乱暴にされる位なら賞金なんて要りません。あ、司会者さん。この人連れて行ってもらえません?」
「…チッ」
俺達のやりとりを見ていたスタッフの人達が心配そうにこちらへ来ると響くんがその男を突き出した。男は不満そうに舌打ちをしながらスタッフに連れられて行ってしまった。
「痛かったね、大丈夫?」
「…平気。ありがとう、響くん」
俺達が小声で話していると、他にも並んでいた人達が俺の周りへ来ると、感心したように話しかけてきた。
「すごくハッキリ言うんだね、響くん。そういう所も推せるかも。俺は優しくするから、詩ちゃんに触れていいかな」
「はい。もちろん、是非可愛がってあげて下さいね」
少しだけ雰囲気がピリついてしまったが、その言葉を合図に他の人達も動き出した。
後ろから手が伸びてきたかと思うと、優しく脇腹をなぞられ、前に居る人は先程痛みを与えられた乳首を労る様に指先で擽り出した。
「…!……ッ」
「あ、詩ちゃん可愛い。何処が気持ち良い?…たくさん好きな所見つけてあげるから声我慢しないでいい子にしててね?」
「ンン…!」
サワサワと優しく擽る手つきにガシャンと手枷が鳴ると、男の人達はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべて様々な所に手を伸ばした。
「こことかどうかな?」
横から現れた男の人が腋に手を伸ばすと明らかに笑わせる動きを始めたので、俺はぎゅっと体に力を込めて唇を噛み締めた。
「腋もツルツルで綺麗だね。すごく触りやすい」
「ッ、っ……!」
「乳首も勃ってきた。さっきは痛かっただろうから俺がよしよししてあげるからね」
「ぁ…!」
噛み締めていた唇が離れてしまうと、俺の口からは甘い声が出た。
「あ、可愛い声出たね。やっぱり乳首は感じるの?」
「詩ちゃん、ビクビクして可愛い。焦ったいの?すごくモジモジしてるね」
「可愛いココも反応してきたね。優しくされると感じちゃうの?」
「…い、一々言うなよ…っ」
複数から羞恥を掻き立てる言葉を伝えられると余計敏感になってしまい、今にも情けない声が止まらなくなりそうだった。
「みんなに恥ずかしい事言われると興奮すんの?すげー先走り」
伸びてきた手は股間へ到達すると、先端から先走りを溢れさせている自身を優しく握る。
「~~……っ!!」
「こっちも詩ちゃんみたいに綺麗な色してとても可愛いね」
「ねぇ詩ちゃん。一人でここ触ったりするの?」
「触るならどうやって触るの?何をオカズにしてるの?」
「…っ、」
恥ずかしい質問攻めに耳まで熱くなるも、答える事が出来ずに居ると、ずっと見守ってくれていた響くんが口を開いた。
「詩。皆さんが聞いてるよ?答えてあげて?」
「……っ、して、…る、」
「へぇ、詩ちゃん一人でしてるんだ。いつも何処触ってしてるの?ちゃんと言葉にしてみて?」
「…や、やだ…嫌…」
あまりの羞恥に目尻に涙が浮かび、助けを求める様に響くんを見ると、クスッと少し意地悪な笑みを見せた。
「…ここだよね?」
きゅっと響くんにも自身を握られると、ビクッと体が跳ねて手枷が音を立てた。
「あっ…!触ん、ないでっ…」
「可愛い反応だね、たくさん触ってもらってね」
そう言うと、すぐに響くんの手が離れていった。おそらく俺が言葉で答えなくて済むように触ってくれたんだろう。
「詩ちゃんのここ凄く大きくなってるよ」
「恥ずかしい事言わされて興奮しちゃった?」
「ひゃ…!あっ…そ、そんないっぱい触んないで…!」
「みんなでたくさん可愛がってあげるからね」
どんどんと増えてくる手は俺の感じる所を捉えて優しく焦らす様に愛撫する。
今までこんなに焦らされた事なんてなかったが、優しく触れられると感度がかなり上がっていく事が分かった。今は何処を触られても異様に気持ち良い。
「ふ…!ぁ、やぁ…っ」
優しく首筋や鎖骨、脇腹や腋を擽る手。太腿や腰を撫でる手に自身を扱く意地悪な手と様々な刺激に体は追い詰められた。
「ぅ……っ、ゃ、やばいっ待って…だめ、!」
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