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17 ホテルで玩具と小道具の特訓②

俺が文句を言う前に胸元に顔を埋めた響くんは、ゆっくりと乳首を咥えると優しく舌先で愛撫した。 「うあっ…」 その瞬間、思いっきり声が出てしまいぎゅっと唇を結んだ。痛くない力加減で乳首を歯で挟むと乳頭辺りを優しく刺激された。 「…!ん…っ、ぅ…」 固定された腕が小さく音を立てると、もう片方の乳首に響くんの指が伸びてきた。すっかり勃ち上がっている乳首を指の腹で摘むとゆっくりと捩り出す。 「ぁ!…んぅっ…」 胸だけでこんなに感じた事あったっけと思う程、痺れる様な快感が送られた。 「響くん…っ」 「なーに」 咥えたまま話されると軽く歯が当たり、ビクンと体がのけ反った。 「気持ちい…っ」 「良かった」 その後も俺の反応を見ながら舌と指で胸を愛撫してくれた。ゾクゾクと背中に快感が走り、股間はこれまでにない位に主張した。 「んん…、響くん…っ、気持ち良い…!」 もう我慢出来ない程に興奮し、響くんの体に自身を擦り付けると、クスッと意地悪な笑みを向けられた。 「人の体で勝手に気持ち良くなんないで」 「だ、て…も…やばい、気持ち良い……っ」 今までにない位に頭がフワフワした感覚に蕩けながら腰を動かそうとすると、響くんは体を移動させて股間に刺激が行かない様に足を開かせると、その間に腰掛けた。 「凄い震えてるし溢れてるね」 じっくりと自身を見ながら話されるとかなり恥ずかしくて、足を閉じようと力を込めたが、間に響くんの体があるので隠す事は叶わない。少しでも羞恥と焦ったさを紛らわせる為に顔を背けた。 「ん…っ」 刺激が欲しくて堪らないけど、見られて焦らされるのも興奮するなんて。 「響くん……っ」 「詩、可愛い」 響くんの優しい眼差しにぎゅっと胸が苦しくなった。その声で、俺の本名を呼んでめちゃくちゃに抱いてほしい。今の関係性では、そんな事言えるはずもないので、モジモジと足を動かした。 「焦ったい?」 「…ん、さっさとイカせろよ」 「イカせて下さい響くん」 「あ?」 「イカせて下さい響くんって言って」 「あんたそんなに変態だったの?」 「…ん、自分で言っててちょっと恥ずかしかった。でも言ってほしい」 羞恥プレイを強要してきたくせに何故か俺より照れる響くんは、正直めちゃくちゃ可愛いしなんか面白い。 「…イカせて、響くん」 本当は俺もこの人の本名を囁いておねだりしたい。けど、名前を思い出せない。 色々ともどかしい気持ちを抱えながらも、言われた通りおねだりすると響くんは嬉しそうに微笑んだ後、張り詰めた自身を握り、ゆっくりと上下してくれた。 「んぅ…っ、は…、イク…っ」 たった数回上下されただけでビクンと大きく体が跳ねると、俺は直ぐに響くんの手に欲を吐き出した。 「早いね」 「…あんだけ焦らされたらな」 熱い息を吐いて呼吸を整えながら返事をすると、響くんは手を洗いにベッドから離れて行った。力尽きた俺はただ息を吐き、余韻に浸った。 「気持ち良かった……」 一人ベッドに横たわりながら小さく呟くと、トタトタと響くんが帰って来た。 「平気?」 「うん。一回解いて…」 完全な賢者タイムに入った俺は手をバタつかせて手枷を解けとアピールすると、ニヤニヤした表情を見せて俺の足の間に戻ってきた。 「…あ?何…ちょっと休ませろよ。イッた後どうなるかあんたも男なら分か……ンン!?」 スルスルと太腿を撫でられるとピクンと体が揺れた。響くんが少しだけ席を外していたとは言え、まだイッたばかりで敏感な体は小さな刺激でも反応してしまう。 「ちょ、待って…休ませて…!」 「だってショーだったら休憩なんてないよ?だからその練習しようね。因みに、レベル3で使える玩具ってローターとかの類以外にも、アイマスクとか筆とかも使えるんだよ」 「はぁ…?」 響くんは嬉しそうな声色でそう言いながら、俺にアイマスクを装着した。 「目隠しはした事ある?」 「ふぁ…っ!?」 視界が塞がれた瞬間、耳元で囁かれた。 「ちょ、…響くんっ、だめ、やめっ」 「耳弱いもんね」 「ンン…っ」 体重をかけられてあまり動けずに抵抗出来ない状態で耳を責められるとどんどんとまた快感にスイッチしていった。 俺の感度が上がった辺りで片方の耳を塞がれると、もう片方に息を吹きかけられた。 「ぅぁぁ……っ!ぁっ、あっ…やめっ」 真っ暗な世界で頭の奥で響く音にビクビクと体が跳ね、欲を吐き出したばかりなのにまた俺の股間は元気になっていき、響くんの体へ当たる。 「可愛い、また勃ってきてるよ」 「ふぁぁ…」 響くんの声だけが頭に送られると、それだけで体は異常に反応した。 「響くっ……、響くん…!!」 「何?可愛い、すごい感じるじゃん」 「やばい…耳、やだっやめ、やめてぇ…!!」 「んー、もう少しだけ堪能したい。可愛すぎ」 言葉通り、暫く耳を塞がれたまま優しく愛撫された。息が吹き掛けられる度に体が跳ね、耳から離れた頃には暴れすぎてクタリと力尽きた。 「はぁ…っあ、もう…バカぁ…」 「エロいね」 今響くんがどんな表情をしているか分からないが、きっと意地悪な笑みを浮かべているんだろう。そう思うと何だか悔しくて、足を振り上げた。 「うわ、危な。蹴ろうとした?」 「るさい…」 「そんな悪い事する足は、こうしちゃおうか?」 片方の足に体重をかけられて完全に動きを制限されると、カチャカチャと音が聞こえた。手と同様に片足ずつ固定されると、大の字拘束が完成した。 →

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