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18 ホテルで玩具と小道具の特訓③
「も…いじめられたいとは言ったけど…今はイッたばっかだから…!」
「もうイッて結構経ったよ。だから大丈夫」
「あんたが決める事じゃない!俺の体なの…、ぉあっ?」
足元に居た響くんがゴソゴソしている音が聞こえた後、耳を責められた事により勃ち上がっている自身に何か変な感触が与えられた。
「あ…っ?何…」
「さっき言ったけどアイマスクとか筆も使っていいんだよ。筆ってさぁ、詩が苦手な焦らしプレイに最適なんだよね」
「ぅあ…!あっ、やっ…」
裏筋を前後する感触に腰が浮いた。バタバタと意味もなく腕を動かしてみると、手枷が小さく音を立てた。
ゾワッとする何とも言えない感覚に体を捩るも、筆は優しく裏筋を上下し続けた。
「溢れてきてるよ?筆気持ち良いの?」
「るさい…!も…っ焦らすのやだっ、…やるならちゃんとして…!」
「さっき休憩させろって言ってたから優しくしてるんだよ」
「これじゃ休憩になんねーんだよ!!」
「優しくいじめられたいって言ってたじゃん」
「ひ…っ!待て待て!そこはだめ…っ」
裏筋に飽きたのか、筆は亀頭をクルクルと円を描きながら動き始めた。
「これダメ?…ふーん、いい事聞いちゃった」
「あっ、ひあ!…ンン、響くんっ、」
溢れ出す先走りが含まれて少し湿った毛先が尿道口を擽ると、気持ち良くて体が跳ねた。
「可愛い。筆濡れちゃった、やらしいね」
俺がダメだと言ってからはずっと集中的に先端ばかり狙ってきた。気持ち良いがこれだけではイク事が出来ず、ぎゅっと拳を握り締めて足に力を入れた。
「ふぁぁ…!もぉ…!焦らすなって…」
「でも反応最高だよ。ショーでこの姿見せたらきっとみんな喜ぶよ」
「ひあっ、もっ、やっ!!しつこい…!!そこばっかぁぁ!!」
「じゃあ違う場所しようか。そう言えば足ってあんまり触ってないけど、効くのかな?」
ベッドが軋む音が聞こえると、筆の感触も離れて行った。次は何されるんだろうと思っていると、スーッと足の裏に刺激が走る。
「んひゃあッっ!?」
「あ、可愛い」
「やめろっ!くすぐりは、ダメっ、やめっ…変態プレイばっか、っしやがって!」
「詩の感度も上がるんだから変態プレイだとしても問題ないでしょ?お客さん達も喜んで擽ってたし。みんな暴れて叫ぶ反応が好きなんだよ」
足の親指を掴まれて丸める事すら出来ないようにすると、爪で優しく土踏まずを掻かれた。
「やはっ…ぁあ!やめて!やめて!響くん!響くんっ」
「やだ。可愛いからずっと反応見てたい」
「ひゃははははっ、やめっ…ぁはははは!やだやだ!」
「こういうのも使っていいから足の裏狙われたら頑張ってね?」
「いやはははははは!なになになにっっ」
ワシャワシャと足裏に激しい擽ったさが襲い、髪を振り乱して暴れた。
「櫛だよ。擽ったい?」
「見れば分かんだろがァァァァ!!!や"っ、ああああああ!!!!」
「すごい暴れっぷりだね」
「やめっ、ろォオォ!!や"っめてッッ、ぇぇぇ!!響くんんんんっっ!!!」
「あはは、可愛い。今度ショーの時みんなに詩の弱点教えてあげよ」
(いつか絶対に仕返ししてやる!!!!)
俺の希望していたものとは違う攻めをしつこくされて、心から復讐を誓った。
「はぁっ…はぁ、あぁ…てめ…っ、ぜったい、許さね…っ」
「いじめられたいって言ってたのはそっちじゃん」
漸く解放された時には疲れ果てており荒い息を吐きながら響くんに向かって悪態を吐いた。
「ま、いじめすぎちゃった。ごめんね?次はちゃんとショー対策で攻めるから」
「まだやんの…?休憩させろよ……」
「さっきまでのが優しい俺の攻めね。次はレベル3の練習の攻め」
「全く優しくなかったんだけど…」
文句を言ってもゴソゴソと何か準備している辺り、本当に継続して攻めてくる予定の様だ。
「じゃあ最初は可愛くローターにするね」
振動音が響くと、俺の股間に押し当てられた。
「ん…っ」
擽られた事によりすっかり萎えてしまっていたが、優しく竿を扱かれ、先端にローターを押し当てられると、快感に従順な俺の股間はすぐに元気になった。
「…あっ、」
グリグリと亀頭に押し当てられると、ビクンと体が跳ねた。
「ぅ…!くっ……ンン、」
足が震えてどんどんと快感が押し寄せてくると、自然に足首がピンと伸びた。
「イキそう?足伸びてるけど」
「は…っ、あっ…イキそ、お願い…っ寸止めは、もうやだ…っから、響くん、このまま、イカせてぇ…」
「うん。いいよ」
ローターの強度が上がると、体が大きく跳ねた後に勢い良く欲を吐き出した。
「あ…っ、ん…ッ、気持ち良い…響くんっ、」
「可愛い、詩」
最後まで出し切った後に脱力すると、足枷とアイマスクを外された。蕩けた表情で響くんを見つめると、優しくキスをしてくれた。
「…じゃあ次はバイブ入れた状態でローターと電マ責めにしようね?」
甘々になるかと思いきや、すぐにSっ気のある表情に変化した響くんに顔が引き攣った。
「………いや、鬼かよ…流石に、休ませて……」
俺のか弱い声は虚しく、レベル3対策としての玩具責めは徹底的に行われる事となった。
◇ ◆
それからまた数ヶ月が経ったある日、響くんからメッセージが届き、遂にレベル3に出場する日がやってきた。
その間少し連絡のやり取りはしたが、会うのは久しぶり。
待ち合わせ場所に来た響くんは何やらずっしりと重そうな鞄を持っていた。
「何それ、重そうだな。俺持つよ」
いつも荷物なんかは必ず持たされてきたのでそう言うと、響くんは渡そうとはしなかった。
「ショーに使う玩具とか入ってる。お客さん持参のやつでもいいけど、衛生面分からないから。すぐに先輩来るからいいよ、重たいから詩に持たせたくない」
俺と同じくらいか弱そうに見えてもしっかり男らしい所も持ち合わせていて、それが"普通"なのかもしれないが俺にとってはとても新鮮で嬉しかった。
すると本当にすぐに先輩が来てくれたので車に乗り込み、前回と同じ会場へ向かった。
レベル3が終わればもう俺達が会う理由はなくなる。それが嫌でホテルでいじめられたあの日、帰り際にこう約束をした。
「レベル3、優勝したらご褒美が欲しい。次は俺の家に泊まりに来てくんない?」
それに対して響くんは迷う事なく"いいよ"と言ってくれた。優勝出来なければもう一度出場したいと伝え、優勝出来たら告白する。気持ちが溢れ出してしまったので、俺はそう決心した。
なので違う意味でかなり心臓が激しく動いている。その様子に響くんも心配し、恋人繋ぎで手を握ってくれた。
「そんなに緊張しなくて大丈夫。俺がずっと隣に居るから」
その言葉が、嬉しい様な複雑な様な気持ちにさせた。
ショーの時じゃなく、終わってからその言葉がほしいと願いながら、俺はきゅっと手を握り返した。
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