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20 最後のショーはド派手に行こう①
「響くん、詩ちゃんやっほー!今日も参加してみた」
「今日は玩具でめちゃくちゃいじめてやるから覚悟してねー?」
嬉しそうに笑うお客さん達を見て、少しの期待と不安が入り混じる。これが終わるともう二度と複数に責められる事なんてないだろう。
響くんと仲良くなるきっかけになってくれたショー。それを最初から最後まで楽しみたい。
「…いじめてみろよ。楽しみにしてる」
「お、強気の詩ちゃん最高」
「それな。やば、いじめがいあんね」
ニヤニヤ笑った後、響くんに鞄を渡されたお客さん達は玩具を選び始めた。
「さっき気持ち良さそうだったしぃ、俺は筆にしよ」
「俺も最初は筆にする」
大勢居るお客さん達が選んだものは全員が筆だった。あの焦ったい様な刺激がくるのを想像すると、それだけで股間が熱くなってしまった。
「では、触れ合いタイムのスタートです。皆様、お楽しみ下さい」
司会者の声を合図に、みんなが一斉に俺の肌に筆を滑らせた。
「ぁ……」
筆が這った箇所にゾワッとした快感が生まれた。
「…っ」
(ぞわぞわして、すげー気持ち良い…)
お客さんの筆はゆっくりと肌を這い、早くも勃ち上がっている股間にもやってきた。
「ぅ……ん、…っ」
「詩ちゃん、どう?嫌じゃない?」
偏見だが、こんな変なショーに参加する人なんてやばい奴しか居ないと思っていたが、俺の事を気に入ってくれた人は皆、基本的に優しい人が多かった。
もちろん響くんも含めて意地悪な事してくる事はあるが、体を気遣ってくれる。それが安心出来るのか、体は敏感に反応してくれた。
「んぅ…っ、いや、じゃない…気持ち、い……」
強気な俺の方がいいのか、それとも素直な俺がいいのか分からないが、俺がそう呟くと、お客さんはわぁっと声を上げた。
「……やば、詩ちゃん。強気な方がいじめがいあるかと思ったけど、従順な詩ちゃんも最高」
「それな、可愛い。筆気持ち良いの?もっと優しくしてあげるからね~」
「耳もいっぱいいじめてあげる」
「ひゃ……ぁ、」
両サイドから筆が伸びてくると、ゆっくりと耳へ筆が這う。毛先が耳の中へ入ると思いっきり鳥肌が立った。
「ふぁぁ…!」
優しい筆の動きはどんどんと俺を蕩けさせた。心配事がなくなった今、お客さんの刺激だけに集中出来た。
数分優しい筆の動きが続けられると、既に俺の股間は反応しまくっていて、びっしょりと先走りで濡れていた。
「詩ちゃんすげー濡れてる」
「可愛い、撫でられんの気持ち良かった?」
一人のお客さんが大きく反応を示している俺の自身に手を伸ばすと、ゆっくりと握りながら上下に手を動かした。
「う……っ、ぁ、……」
先走りでやらしい音を立てながら扱かれると体が痙攣を始めた。
(あ…イキそう、今日はこのままイキたいけどイカせてくれるのかな…)
股間を扱いてくれるお客さんを蕩けた表情で見つめると、ぱちっと目が合った。
「イキたい?」
「…イキ、たい……っ」
「いいよ。一回目は俺の手でイケよ」
竿を扱かれながらグリッと親指で先端を刺激されると、俺は足首をピンと伸ばして欲を吐き出した。
「~~……ん、ン……っ」
何度か痙攣しながら最後まで出し切ると、お客さんの手は離れ、俺も力尽きて椅子に全体重を預けた。
「今日は早くイカせてもらえて良かったね」
そんな俺の顔を覗いてくる響くんと目が合うと、イッた後だからか、告白された後だからか、キラキラと輝いて見えてとても格好良い。
トロンとした表情で響くんを見つめていると、一人のお客さんがニヤニヤしながら口を開いた。
「詩ちゃん、響くんの事好きなの?なんかめちゃくちゃ蕩けてんじゃん」
「はぁ…?んな、わけない…っ」
その言葉に一気に我に返ると、お客さんも響くんも何故かいやらしい笑みを浮かべた。
「あれ、詩。僕の事好きじゃないの?僕は誰よりも詩の事大好きなのにな~」
「おい!…そういうのっやめ、」
「可愛い~照れてんの?パートナーなんだし詩ちゃんも響くんの事大好きだろー?ちゃんと響くんに"好きです"って伝えてやりなよ」
面白がって茶化すお客さん。
今の響くんは仕事モードなのか、全く照れたりせずに俺に愛を囁いてくれる。響くんの事が好きだと自覚する前ならノリで言えたんだろうが、今はどうしても言えない。
「…っ、るさ、い、るさいなぁ…!早く、」
「言うまでこのまま放置しちゃうよー?」
「ほら、詩ちゃん。響くんの目を見て言ってみ?」
「…っ」
きゅっと唇を結んでそっぽ向くと、筆が動き出し、ゆっくりと裏筋を撫で上げた。
「あ…っ」
「詩ちゃん、言ってごらん?響くん待ってるよ?」
「んん…っ、んっ……」
意地悪に動く筆は裏筋から先端を撫でてくる。お客さんの顔はだらしないくらいにニヤけていて、更に恥ずかしさを加速させる。
「あ、…ぅ…」
「ほら、言わないとこっちはローターでいじめちゃうよー?」
鞄から取り出したローターを乳首へ当てると、弱で振動させた。
「ひぁ!…ンン、」
二人のお客さんがローターを手に取り、左右の乳首に当ててきた。筆も先端をクルクルと遊んでいるので、再び絶頂の兆しが見える。
「…っんん、響く…っ、響くん…っ」
「なーに?」
クスクスと楽しそうに笑う響くんは、とても可愛らしいが今の俺にとっては悪魔みたいだ。
「…蕩けちゃって可愛い。言えそう?」
響くんはクイッと俺の顎を持ち上げて顔を近付けてきた。あれだけ人前では恥ずかしいと言っていたのに、キスしてもらえると思ってしまい、期待も込めて目を閉じて少しだけ唇を尖らせた。
「……?」
すると中々動きがないので不思議に思って目を薄ら開けると、ニヤけた顔のお客さん達。
「わぁ、詩ちゃんのキス顔かーわいいーー……響くんにちゅーしてほしかったのー?」
「あはは、可愛い。おねだりの顔最高だね」
パッと顎から響くんの指が離れると、恥ずかしさと怒りが押し寄せた。
「~~ッッ!!意地悪すんな!ドSが!」
「顎持ち上げただけじゃん、何勘違いしてんの?」
クスクス笑う響くんをキッと睨み付けると、突然先端に強い刺激が与えられた。
「ひゃぁあっ!!」
筆を持っていたお客さんが、筆から電マに持ち替えたようだ。ブブブと振動音と共に強い刺激が襲う。
「あ!あっ、…待って…!それ…!!やっ、あっ!」
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