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27 我慢出来るか試してみよう
あの後、お風呂場で第一ラウンドを開始してしまい、お互いが賢者タイムに苦しめられた。
響くんはかなり気怠そうにしながらも俺の体を綺麗に洗ってくれて、しっかりと拭いた後に髪の毛まで乾かしてくれた。
愛されている感じがしてとても心地良くて、身を任せていると、響くんも自分で髪の毛を乾かしてふぅ、と溜息を吐いた。
「ごめんね、お待たせ。ベッド行こうか」
「抱っこして」
「無理。重い」
「…おいっ、今甘々になる所だろうが!」
「え、何処が?…俺そんな力持ちじゃないし」
立ち上がって俺の手を握ると、一緒にベッドまで歩いて行った。
「ちょっとだけ休憩させてね」
完全に賢者タイムの響くんはゴロンとベッドへ寝転びながら、玩具の用意を始めた。無防備に寝転ぶ響くんの隣へ行って背中に抱きつくと、優しくキスをしてくれた。
「ん、いい子にしててね」
「うん」
ぎゅっと抱き締めると、体を反転させて抱き返してくれた。
「あー……気持ち良い。あったかい、詩大好き」
「……俺も、大好き…」
「…可愛い」
今からレベル3+に備えての鬼畜攻めなのに、そんな事忘れてしまう程の甘いひと時。抱き締め合いながら何度も深いキスをしていると、復活したのかゴロンと押し倒された。
「詩のおかげで回復した。じゃあお楽しみのレベル3+対策しようか」
口角を少し上げて笑う表情にドキッとしながら、小さく頷いた。その直後、前と同じ様にベッドに括り付けられた。
「じゃあまずは詩がどれくらい耐えれるかやってみようか」
スマホの時計を開いた響くんは、5分に設定して近くへ置くと、俺の足を大きく開かせてその間に腰掛けた。
「多分みんなはここだけを攻めてくるだろうから、どれくらいでイッちゃうか計ってみようか」
「…ん、」
改めて時間なんて気にした事なかったので少し気恥ずかしいが、ショーの為に頷いた。
「今までのお客さん達が来てくれるなら、きっと寸止めして感度上げてからイカせにくるかもしれないけど、とりあえずまずは単純にイカせにいくね」
「はい」
ローターとローションを手にした響くんは、スマホのボタンを押して時間を計算すると、自身全体を包み込む様に握った。
「~~……っ」
完全な手コキ。俺の様子を見ながら強弱をつけて上下に動かされると、体はピクンと反応し、足に力が入る。
特に響くんは俺の弱い触り方を熟知しているので追い詰められるのはすぐだった。
「あ……だめ…!」
散々出したはずなのに。
敏感になっている期間も終わったのに。
5分なんて耐えれる気がしない位に強い快感に体が震えてしまう。
「まだ1分だよ?…これじゃ当日、5分ノンストップでいじめられちゃうよ?」
「~~ッッ、ぅ………だめ、…だめ、」
必死に拳と足の指を丸めていると、小さな機械音が聞こえてきた。その瞬間、先端には耐え難い刺激が襲う。
「ひっ……!ぅぅ…っ、ぁあああ……!」
ローターが先端に押し付けられ、更に快感を高められるとすぐに絶頂の兆しが押し寄せた。
ギリッと歯を食い縛り背中をのけ反らせて体を捩っても快感から逃れられない。
「は…っ!あ…ぅぅ、ぅぅ……だ…め、やば…イッちゃ、…~~!イク…響くん…っ!」
「イッたらお仕置きだよ?」
「あ……っ!」
眼差しとその言葉が、何よりも強い快感になり、俺はゾクゾクと背筋を震わせ、目を逸らす事が出来ないままに小さく言葉を吐きながら絶頂した。
時間はたった2分だった。
「あーあ、イッたらお仕置きって言ったのに」
「…び、き…くんの声と、こっち、見てくるからだよバカ……」
「へぇ、そんな弱点俺に教えていいの?」
スマホの時計を止め、玩具も置いた響くんは頬を染めながらこちらへやってきた。
「やぁ……」
「何回もイッて疲れちゃったね」
ボソボソと耳元で喋る声に、ゾクゾクと体は反応してしまい、いやいやと首を振った。
「お仕置きするって言ったよね?逃げていいと思ってるの?」
「あぅぅ……っ」
俺の頭を押さえつけてずっと耳元で喋る響くんの声色は低く、格好良さでいつもよりも感じてしまう。
「だめ…今、だめ……っ」
「勝手にイッて悪い子だね。イッちゃだめって言ったよね?何でイッちゃったの?…これショーの練習なんだけど」
「だ、てぇぇ…、気持ち良くて…っ」
「でも5分我慢出来なかったら、みんなにノンストップでいっぱいいじめられちゃうんだよ?彼氏の俺の前で、そんな事許されないよね」
「ごめ…っ、なさ、ごめっ…耳、やめてぇ…変、おかしっ……離して…っ!!」
「だーめ」
響くんは耳へ息を吹きかけた後、ゆっくりと舌を差し込んできた。腰にくるゾクリとした快感に体が跳ねると、暴れられない様に覆い被さり、わざと音を立てながら耳を愛撫した。
「ぅ…っ、はぁぁ…っ響く、ぅっ」
耳を愛撫しながらも指は俺の胸の横へ到着し、擽る様に優しく動かされた。
「っっ!?~~ッッ、あっ、やっ!!そこ、やっ」
ビクンビクンと体が跳ねたが、響くんはやめてくれる事はなく、ゆっくりと弱い箇所を刺激し続けた。
「ぅあっ……や、ばいっ…やばい、待っ、おかしっ…!なんかだめ!!退いてっ、退いて、やだやだやだ!!」
「何、どうしたの。もしかして耳舐められてイキそうなの?」
今までにない感覚に暴れると、不思議そうにそう訊ねてきた。
その言葉を聞いて自分でも今の状況を理解してしまい、恥ずかしさで首を振った。
「違…っ、違う、けどっ、だめ、待って…!退いてっ…お願い!やめて、やめてっ」
「…へぇ、面白そう。声でイケるかやってみようか」
「やめ…!恥ずい…っ!おねがっ…、やめて、ふぁぁぁぁ…」
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