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29 ショーへ参加
意地悪な言葉が放たれたと同時にカーテンが開き、久しぶりの光景が目に入った。
「あ、レベル1からずっと来てくれてた人居るね」
「本当だ。あの人らってずっとこのショー来てるのかな?」
「どうだろうね。来てるんじゃない?」
前のペア達が挨拶している中、俺と響くんは冷静に会話を交わしていた。
レベル3の時は今のこの時間位の時に告白しようか悩んでいたっけ。
まさか逆に告白されるとは思ってなかったけど、嬉しかったなぁ。
なんてしみじみ感傷に浸っていると、次は俺達の紹介と愛撫タイムの時間になった。
「初めましての方は初めまして。以前もお会いした方はお久しぶりです。響と、パートナーの詩です。本日は宜しくお願いします」
ペコリと響くんが舞台上で挨拶すると、今までにない程に盛大な拍手と、俺達の名前を呼ぶ声が聞こえて来た。
「では久しぶりですが、詩の感度は変わっておりませんので可愛い姿をお楽しみ下さい」
マイクを置いた響くんは俺の後ろで回り込むと、いきなりM字開脚していて触りやすい足の付け根に指をセットした。
「は……?ちょ、おいッ」
クイッと指が付け根に食い込むと、それだけで体は大袈裟に跳ねた。
「ぎゃあああああ!!おいっ、ばかっ、やめッ」
ガンっと激しくチェアが揺れると、楽しそうに笑う響くんと、歓声が大きくなるステージ。
「んんっ……!!う、そっ…やめ、ろっ、…」
まさかいきなり弱点責めされるとは思わずに暴れると、耳元で小さく"可愛い"と囁かれた。
「ひぁ……っ」
「…ほら、頑張りなよ。じゃないと愛撫タイムでイク姿を晒す事になるよ?」
「ふぁっ、ぁあ…!!」
わざと煽る様な言葉を吐きながら攻め立てる行動に焦りを覚えつつも、ぎゅっと拳を握り締めて必死に耐えた。すると、サワサワと優しく足の付け根を擽られて、グンと股間が熱くなってしまった。
「あは、可愛い。凄く反応したね?…優しく触られると勃っちゃうの?」
「るさいなぁ…っ、」
ガクガク震えながら耐えていると、時間がきたので愛撫タイムは終了した。
この短時間で確実に感度が上がった俺は荒い息を吐きながら原因の男を睨みつけた。
すると、司会者が触れ合いタイムの開始を知らせる合図を出し、複数の人達がこちらへきてくれた。
「響くーーん!詩ちゃーーん!久しぶり!」
「すっげー会いたかった!参加条件が変わったからもしかしてと思ってずっと待ってたんだよー」
もう会う事はないと思っていたので、前回最後の挨拶の時に号泣してしまって少し気恥ずかしいが、素直に嬉しさを感じて、笑顔を見せると、可愛い~と複数の人達に頭を撫でてもらえた。
「また会えて嬉しい。来てくれてありがとう」
俺が素直にそう告げると、みんなはデレデレとした表情で俺の体に触れ始めた。
「じゃあ今日も詩の事、優しく可愛がってあげて下さいね。これは玩具です、お好きなものをどうぞ」
響くんが営業スマイルで鞄を広げると、それぞれが品定めしながら玩具を探し出した。
「俺はローターにしよ」
「俺は最初はこれにしよ」
各々好きな玩具を手に取ると、早速体に玩具が当てがわれた。
「ん…!」
まず押し当てられたのはローター。さっきの響くんの攻めで勃ち上がった自身につけられると、弱で振動を始めた。
先走りで痛みをあまり感じない先端をクルクルとローターが回転すると、ビクッと体が跳ねた。
「んん…っ」
竿を支えられ、クリクリと先端をだけを狙うローターに耐えていると、隣に移動したお客さんがツーっと何かで俺の脇腹をなぞり出した。
「っひぁ!?」
「えへへ、耳かきだよー。詩ちゃんの苦手な擽りでいじめてあげようかと思って」
「ひゃはっ…ちょ、待っ……んん、はっふぅ、」
コリコリとツボを突く様に動く耳かきは異様な擽ったさを生み出して体を捩らせると、別のお客さんが鼠蹊部を擽り出した。
「ひゃあああっ!!」
「さっき響くんが触ってたから。ここ弱いんだ?」
コショコショと鼠蹊部を襲う刺激に激しく体が悶えると、お客さん達は楽しそうに好きな場所を刺激し始めた。
今回もたくさんの人達が俺の所へ来てくれて、脇腹や腋、首筋を擽る手や、羽根で耳の中を愛撫する人、鼠蹊部を狙う人、太腿や膝、足の裏など、狭いながらに全ての弱い箇所を攻めてきた。
ローターも未だに当てられたままで、チカっと目の前が光り出すほどに絶頂が近付いてきた。
「んくぅ…っひはぁっ…!んはっ、ひゃはっ」
「…やっぱり詩ちゃん最高。可愛いね」
「こっち向いて。可愛く感じてる顔みんなに見せて」
顎を持ち上げられて顔をよく見える様にさせられると、みんなから向けられる熱い視線に顔が熱くなった。
「…やっ、ぁ、……」
羞恥と快感に体を震わせていると、司会者の声が会場に響いた。
「では皆様、お楽しみのミニゲームのお時間です」
そのアナウンスに、自分達のタイミングではなく決められた時間に行うんだと知らされた。
かなり感度の上がったこの状態で、果たして俺は耐えることが出来るのか。
響くんも嘘だと分かっていたとは思うが、普通に響くん以外に攻められても感じるし、何ならついさっきもイキかけた。
5分間耐えられずにイケば、お客さん達に好きにされてしまう。だが、失格になったとしても本気で俺が嫌がれば隣に居る響くんは必ず止めてくれるだろうし、今まで優しかったお客さんばかりだった事もあり、ゲームに負けてもいいかな、なんて思う自分も居た。
「じゃあ詩ちゃん、ミニゲーム始まる前にここの準備しようか」
一人のお客さんにそう言われると、鞄から取り出したローションをたっぷりと尻へ垂らされた。
次にされる事が分かり、大きく広げられて晒されたそこはキュンと力が入る。
「可愛い。ここに指入れられるの分かったの?」
クスクスと羞恥を煽る様に言われると、すぐに後孔へ指が挿入された。
「本当はもう少し羞恥プレイしようかと思ったけど、ここ慣らさないとゲームに間に合わないから」
音を立てて指を進められると、体はそれだけで簡単に反応した。
響くんを思いながら毎日トレーニングしているそこは、かなり簡単にお客さんの指を受け入れた。
指を増やされて優しく掻き回されると、すぐに大好きな箇所を見つけられた。
「…っんぅぅぅ……」
「すごい締め付け。ここ?」
グリグリと少し強めに前立腺を突かれると、ガクンと激しく体がのけ反った。
あまりの刺激に声は出る事はなかったが、明らかに感じているのは明白。
チカチカと目の前が光る中、響くんの方を見つめると、ニヤッとした笑みが向けられた。そして次の瞬間、もう一度司会者の声が聞こえた。
「では、ミニゲームを始めましょう」
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