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Entracte01 ぽんこつナイトVSホストアサシン08 二人に挟まれた夜 ※
「ん……ぁ……っ」
バサ、とパーカーを放り投げられた音で、ミチルは目を覚ました。
「はっ……あぁ……っ」
体中がくすぐったかった。それからとても気持ちいい。ミチルは思わず熱い吐息を漏らす。
「ミチル……」
すぐ耳の側でアニーの囁く声が響いていた。それからちゅ、ちゅ、という酷く卑猥な音も。
「ア、アニ……?」
「ミチル……っは……」
アニーはミチルの耳を喰み、頬を舌でなぞる。ゾクゾクした感覚がミチルを襲っていた。
「あっ、あぁ……っ」
ミチルはアニーに後ろから抱きしめられており、頬やうなじ、それから背筋も舐め上げられていた。
「やっ……!な、なに……?」
ミチルはすでに上半身が露わになっており、羞恥に身を捩ろうとしてもアニーの熱い手と密着した素肌から逃げられなかった。
「あぁ……ミチル……ッ」
「あっ!あぁん……!」
背中のいたるところに吸いつくようなキスが与えられてミチルは背を逸らした。
やだ……なんで?アニーがおかしくなった……?
「ミチル……」
「はぁっ!」
次いで腹には硬い髪の毛が当たる。柔らかく刺すその感覚にもミチルは反応してしまった。
「ジ、ジェイ……!?」
アニーに気をとられていたけれど、ミチルの目の前にはジェイが覆い被さる。少し日焼けした肌には汗が滲んでいた。ジェイはツ、と舌を下腹部に這わせてそのまま吸いつく。
「やあ……っ!」
ミチルがビクンと体を震わせると、ジェイは顔を上げて少し上体を近づけて今度はミチルの胸に口付けた。
「あぁっ!」
右の突起を舌で掻き回され、左の突起はその大きな手が弄 る。どちらも次第に固くなり、ミチルの感覚はそこに集中していった。
「ん……ミチル……」
「あ……あ……ジェイ……」
突起を舌で転がした後、ジェイはそこを唇で覆い、ちゅっと吸い上げた。大きな快感に、ミチルは腰を震わせる。
「アァ──ッ!!」
待って、ジェイまでどうしちゃったの?
ミチルは自分の置かれた状況がまだ飲み込めていなかった。
ジェイとアニー、二人に挟まれミチルは上半身のあらゆるところに快感を与えられている。
熱い吐息と、濡れた粘膜が体に触れる。キスを繰り返す音が、ミチルの頭を麻痺させていった。
「や……やぁ……あぁ」
「ミチル、好きだよ……」
アニーの呟きがミチルの心臓を跳ねさせた。
「ミチル……可愛い、もっと欲しい……」
ジェイの言葉がミチルの脳を蕩けさせた。
「あ……アニー……ジェイ……」
「ん……っ」
「ふっ……ん」
ジェイもアニーも熱い吐息を漏らしながら思い思いにミチルの体を弄 っている。四本の手と、二枚の舌が、ミチルを快感の絶頂へと追いつめていった。
「やだ……も、だめ……ぇ」
ミチルの訴えは聞き入れられず、アニーの手はミチルの腰にまわり、後ろから足の付け根の部分へ差し入れる。
「あっ、ああ……っ!」
敏感な部分を撫でられて、ミチルはまたも背を逸らす。
どうしよう、もうそこは濡れている。
この前みたいに、アニーに触れられたら一気に果ててしまいそうだった。
「ミチル……甘い匂いが、する」
腰を弄 るアニーの手を、ジェイが少し退けてから、ミチルのズボンをずり下げた。
「なっ……、ジェイッ!?待って、ダメ!」
ミチルは言葉だけでしか抵抗できず、下着ごとズボンを取り除かれる。
もう勃ち始めているミチルのものは、布で擦れてブルッと揺れた。
「あぁ……ミチル……」
やっと会えた愛しい恋人を呼ぶような声で、ジェイはミチル自身を眺めて微笑んだ。
「やだぁ……見ないで……」
「なんて、可愛らしい……」
ジェイはそれを優しく握った後、躊躇なく咥えた。
「ひゃあ……ッ!あっ、ああっ……!」
それまで味わった快感とは比べものにならない、また言葉にもならない感覚がミチルを襲う。中心で感じるものよりも、ジェイが自分のものを咥えて、舐めたり吸ったりしている事実がミチルの頭を沸騰させていた。
「ああ、ジェイに先、越されたな……」
「アニー……?っあ!」
アニーが少し上体を起こすと、ミチルの体も起き上がる。それでジェイは更に奥までミチルを咥え込んだ。
「あああぁ……ッ!!」
「ミチル……ここも、イイよね?」
アニーはまた後ろから胸に手を這わせ、両の突端をクリクリと弄 った。既に固くなっていた粒は更に熱くなって痛いほどに感じていた。
「あっ、あっ……ああっ」
「ミチル、可愛い……」
アニーは胸を弄 りながら、ミチルの頬をベロと舐める。汗も涙も舐め取られてミチルはまたも腰を震わせた。
「やだ……やめ、ぁ……も、出ちゃう……」
「いいんじゃない?出しちゃえば」
「アニぃ……ん、あ」
アニーが耳元で甘く囁いた。
次いでジェイもミチルを咥えたまま舌先で先端を弄 ぶ。
「あっ!あっ、ジェイ!だめ、もう……っ!出るッ!」
「ミチルの……欲しい……」
言いながらジェイが先端に軽く歯を立てるのと、アニーが乳首をきゅっと摘んだのはほぼ同時だった。
二人によって与えられた刺激は、ミチルを絶頂に到達させた。
「ああああ──っ!!」
「──んっ!」
ミチルが吐き出した液はジェイが残らず飲み干した。それを見てミチルは羞恥で頭がクラクラする。
「はあ、はぁ……っ」
まだ腰が震えている。ミチル自身もビクビク揺れているのがわかる。一度吐き出したのにまだ物欲しそうにしている自身を感じて、ミチルは思考が危険な方向を向いていく。
「ジェイ……ジェイ」
ミチルは目の前のジェイに手を伸ばした。ジェイはその手を取って引き寄せる。肌が擦れる。その感触が気持ち良かった。
「ジェイ、もっと……」
「ああ、ミチル……」
ジェイの綺麗な顔が、ミチルだけを見つめてその唇をなぞり始める。
「んっ、ふ……っ」
ミチルは積極的にジェイの唇に吸いついた。ジェイもそれに応えるように喰み、舌を口内に這わせる。
「んあっ……あふっ、うぅん……」
ミチルは思考が蕩けたまま、ジェイとのキスに溺れていった。
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