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Entracte01 ぽんこつナイトVSホストアサシン09 ちゃんと欲しいって言って ※
「ジェイ……っ、ふぁ……む……ぅ」
膝を立てて抱きつく姿勢でミチルはジェイを求めてひたすら舌を動かした。その拙さはジェイの心を揺さぶり、彼の力強さで応じていく。
「ミチル……んぅ、うぅ……」
「んっ、ん……ぅ、ん、……っ」
キスを繰り返すたび、ミチル自身はまた固くなって主張し始める。腰に回されたジェイの指の感覚だけでゾクゾクして、ミチルは腰を震わせて自身をジェイの腹筋に擦り付けた。
「あっ……どうしよ、擦れて……ッ」
「構わない、もっとミチルを感じたい……」
言いながらジェイは更にミチルをきつく抱きしめて首元に吸いついた。微かに痛みが走るけれど、それが余計にミチルを興奮させる。
「はっ!あぁ……!」
快楽に溺れるミチルの後ろで、更にアニーの妖艶な声が響いた。
「ひどいな、ミチル……俺もいるのに」
言いながらアニーはミチルの臀部を艶かしく触った。やがてその中心部に人差し指を挿し入れる。
「──ひあっ!な、なに!?」
初めての感覚に、ミチルの意識は一瞬覚醒し、大きく背を反らす。
「ミチルってば、ジェイに夢中で気づいてなかったんだ……?ここ、すごくヒクついてたよ」
「や……!やぁ……それ、やだ……っ」
ミチルの臀部はくちゅ、と音を立ててアニーの指を飲み込んでいく。微かな痛みと、内部から込み上げる快感にミチルは混乱していった。
「初めて弄 るんだね……可愛い」
「あ……あぁ……っ」
初めて味わう後ろからの快感に、ミチルは大粒の涙を零した。こんな、こんなものがあったなんて。
こんな気持ちいいものがあったなんて……
「熱い……ミチル……」
アニーが耳元で囁く。その吐息はミチルを更に昂らせた。
止まらない指先。ミチルの腰もその動きに応じて揺れる。
「あっ……!ああぁ!あんっ」
「ミチル……前もすごい……」
「え……?あ、いや、ジェイッ!」
ミチルの前は既に勃ちきって、先端から体液が溢れていた。ジェイはそこをまた握り、優しくゆっくり撫でていく。
「ああ……っ!そんなゆっくりしちゃ、いやぁ……」
「はあ……ミチルは本当に可愛い……」
ジェイは息づかいを荒くしてミチルをゆるゆると追いつめた。ぬるぬると濡れ続けるミチルは達したいのにできないもどかしさで震える。
「ん……うぅ……」
「ミチル……イけないの?可哀想に、じゃあ、これは……?」
アニーはそう言いながら、ミチルの臀部に挿し入れていた人差し指の動きを早くした。
「はっ!ああっ!」
アニーの指はもっと奥に入り、中をかき混ぜる。とてつもない快感に、ミチルは目眩がしてきた。
「ミチルなら……ここだけでもイけるよ……」
「ああああっ!」
アニーの爪先が当たって、ミチルは絶叫しながら果てる。その体液が頬に返ってきて、自分の高められた熱を知った。
「はっ、はっ、はあ……」
ミチルは力が抜けてそこに座り込みそうになった所をアニーに支えられた。
「ねえ、ミチル。こっち向いて……?」
「ア、ニー……?」
アニーはミチルの背をジェイに預けて振り向かせた。ジェイに寄りかかるミチルの、下半身の奥を今度は前から弄 る。
「ああ、あぁ……」
気持ち良くて堪らなかった。ミチルはすでに、もう指では足りなくなっていた。
「ねえ、ミチル……どうしたい?」
「どう、って……?」
「ここ、もっと欲しいでしょ……?」
言われてはっきりと自覚したミチルの奥がきゅんと疼く。
「そんなの……言えない……」
これ以上は、ふしだらだ。はしたない。ミチルは弱々しく首を振った。
「ねえ、言って……?俺の、これが──」
「!」
アニーは息づかい荒く、自分のものを自ら出した。
「欲しい、って……」
それは、ミチルのささやかなものとは全く違う。力強くてとても魅力的だった。
「あ……欲しい……」
うわごとのようにミチルは呟いた。
「アニーの……欲しい……」
全ての思考が、奪われる。
「ミチル、私も……」
今度はジェイが後ろからミチルを抱きしめて願う。
「私も、ミチルに……入れたい」
「うん……いいよ……」
何も考えられない。もっと気持ち良くなりたい。
「ジェイのも、欲しい……」
こんなわがままな気持ちを、二人は叶えてくれるの?
「じゃあ、俺からね、ミチル……」
「アニー……」
アニーの体重がかかる。
ミチルはうっとりと目を閉じて、自分から両腿を広げた。
…………
「……んあっ!?」
急にミチルは目をバッチリと開けた。
部屋は薄明るくなっていた。
「──え?」
ベッドに横たわる自分を確認したものの、ミチルはまだ思考が定まっていなかった。
「zzz……」
「zzz……」
左右で二人分の寝息が聞こえる。ジェイとアニーの寝顔がすぐ近くにあった。
あれ?
もう、キモチイイこと、しちゃったっけ……?
ミチルの覚醒しかけた頭が確認する。
パーカーも着ているし、ズボンもパンツもちゃんと履いている。
お、おお……?
左右で寝ているジェイもアニーも、ちゃんと服を着ていた。
裸の二人に挟まれたはず、だったのに?
……と、言うことは。
夢?
「──!!!!!」
ミチルは生きてきて今ほど脳が爆発したことはない。
なんと。なんということを!
なんという夢をオレは見てしまったのかッ!!!
ミチルはまるで地獄にいるような気分だった。
ショッキングで、センセーショナルで、失神しそうになる。
魂抜けそうなミチルを他所に、妙にスッキリした顔で眠る二人はとても満足そうだった。
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