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久しぶり

───そこから数日後 予定通りヒートがやってきた 今日はカズオミが出張から帰ってくる日 「……あ、ウぅ……ンッ…」 前日の夜からヒートが始まりミコトの秘部はドロドロにとろけていた ヤりたい、犯されたい、挿れられたい そのような煩悩が、欲求がミコトの脳内を侵略していく 「無理ッ、指じゃ届かない…」 秘部の最奥がジュクジュクと疼く その疼きを止めたいがミコトの小さな手じゃ最奥まで届かない 気がつけばベッドの上にはミコトの精液や愛液でベチョベチョのカズオミの服が散乱していた 「早く……早く来て……カズさん」 服相手に腰を振るミコトは傍から見たら滑稽そのものだろう しかし今やヒート状態のミコトにとってはそんな事も眼中に無い 「抑制剤……抑制剤ほしぃ……」 少しでもおさめたい… このドロドロの欲望を抑えたい そう思っていても無情なほどこの家には抑制剤のほかディルド等の玩具すらない 「ふぅ…ふぅ…カズさんの匂い…」 必死に鼻に擦り付け匂いを堪能する しかし、堪能したら堪能した分、抑えきれない欲求が牙を向く 自慰もろくに出来ないミコトにとっては1分が1時間に感じる ふと、ベッドサイドに置かれた携帯がなり始める 震える手で通話ボタンを押すと耳心地の良い彼の声が聞こえた 穏やかな彼の声だけでも今のミコトにとっては刺激物になってしまう 『ふふ。ミコト、大丈夫??』 「か、カズさん……ン…」 電話越しで聴こえる声はいつもよりも機嫌が良い 相手の調子がわかると甘えたくなるのが性。 「カズさん……会いたぃ……アぃたい……」 『………わかったよ。今日は頑張って早めに着くようにするから。』 「…うん。絶対…ね?」 『…………うん。絶対。』 そう言うとカズオミは電話を切ってしまった。 「……あ、」 もの寂しげな声に対して無慈悲に聞こえる終了音 ミコトはまだ震える手を必死に動かしサイドテーブルに携帯を置く <早めに着く> この言葉を頼りに途方もない苦行を耐える そして時刻は夜の20時 いつもよりも寧ろ遅いその時間にカズオミが帰宅する 玄関からでも分かる甘ったるい匂いに彼は思わず頬をあげる わざとゆっくり帰ってきた彼の手にはスーパーのレジ袋が握られていた シャカシャカと袋の音を立てながら 匂いが強い寝室へと向かう 寝室のドアを開けるとムワッと玄関とは比べ物にならないぐらいのフェロモンが漂っていた ズンっとカズオミの中心を刺激する匂い 事前に抑制剤を飲んでいなければラットになっていただろう 「ごめんね。新幹線が点検で止まっちゃって…」 こんもりとベッドの中心で山を作っているものに手を当てる するとビクッと跳ねると同時に中の者は布団をはいだ 「カズさん!!!」 勢いよく抱きつかれ思わずバランスが崩れそうになる 首に抱きつくミコトからはとめどなく甘い匂いが香ってきた ミコトもミコトでカズオミにマーキングをするかの如く肩に頭を擦り付ける そんなミコトは今や真っ裸だ。 見ればわかる秘部は先程までいじっていたのであろうグチョグチョに濡れていて愛液が滴っていた …………なんて淫乱なんだ カズオミは心から歓喜する 日頃恥ずかしがる番が数ヶ月に一度タガが外れたの如く性に荒れ狂う姿はとても美しく毒々しいものだった 油断をしたらカズオミが喰われてしまう そんな錯覚になる。言わばヒート中のミコトはどんなモノでも食らう女郎蜘蛛のようだ 体格の大きいカズオミですら見えない糸でいつの間にか絡め取られ喰われる だが、そんな緩急あるミコトがとてもとても官能的で扇情的で……カズオミは欲しかった

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