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48 久々の※
「…」
驚いた顔の頼嗣様と見つめ合う。
え、そんなに驚く?
自分の方がもっとすごいこと言ってたのに…
そんな考えが表情に出てしまっていたのか
頼嗣様が苦笑した。
「長い片思いだったんだから、驚きもするだろう。
これは夢じゃ無いのか?」
「夢じゃ無いですよ。
こんなふうに頼嗣様に想われて、堕ちない人なんていないと思いますけど」
「松乃に関しては全く手応えがなかったんだ。
とりあえず、抱きしめても?」
「どうぞ」
俺が許可すると、凄い勢いで抱きすくめられた。
よく耳を澄ませると頼嗣様の心臓が早鐘を打っている。
本当に俺のことが好きなんだな。
息をすると、頼嗣様のいい匂いがする。
もしかしたら、俺たちは結構相性がいいのかもしれないと思った。
俺は当時、ヒートとかなくてΩとしてあまり匂いとか感知できてなかったのだろう。
頼嗣様が一目惚れしたというのは遺伝子的にありえる話なのかも。
そうして抱き合っていると、俺の下腹部がムズムズして、体が熱く怠くなってきた。
あれ…、これって…
「松乃?どうかしたか?
匂いが急に濃く…」
ヒートが来たかもしれない!
そう思った瞬間に、自分からぶわっとフェロモンが出たのが分かった。
「くっ…、悪い。
この至近距離でヒートに当てられたら、酷くしてしまうかもしれない」
「いいです、頼嗣様になら何されても…」
「あまり、煽らないでくれ」
余裕がなさそうに頼嗣様が言うと、貪りつくように唇を奪われた。
頼嗣様の口の中が甘くて、自分から舌を出して求めてしまう。
頼嗣様の熱い指が肌を滑るだけで俺の皮膚は粟立つ。
気持ちいい。ずっと撫でてほしい。
鼻から抜けるような音を出しながら善がっていると、急に胸の飾りを摘まれた。
「ひゃあっ!?」
「摘みやすくなっているな」
「やあっ…、頼嗣様が触るからぁ」
甘えたような声が出てしまう。
「あまり煽らないでくれ」
口の中を蹂躙されながら、乳首を擦られていると、何かがくる感じがした。
「あっ、やだっ、頼嗣様っ。
待って、何か来ちゃいますっ」
必死で腕を掴んで止めようとしているのに、全く聞く耳を持ってくれず、
俺は胸の飾りだけで達してしまった。
「やあぁぁっ!?」
ビクビクと腰が震え、下履きの中で爆ぜる。
ぐちゃぐちゃする。
「やだぁ、俺ばっかりぃ」
「そんなことはない。松乃が良がっているのを見ているだけで、こうなってしまう」
手を導かれて、頼嗣様のそこに触れる。
しっかりと立ち上がっていて、俺は恥ずかしいけれど嬉しかった。
俺の醜態を見て、気持ち悪いと思わないどころか、興奮してくれているんだ。
「俺にもさせてください」
そこを軽く握ると、頼嗣様は「松乃はそんなことしなくていい」と笑った。
俺だってしたいのに。
俺がムッとしていると、頼嗣様は困ったように笑った。
「すまないが久々だから、今すぐにでも入りたい」
そんなふうに熱の篭った目で射抜かれると、俺も後孔が疼いてくる。
早くほしい。
「あ…、うぅ…、下さい」
そう言うと、焦ったそうに俺の下履きを全て脱がし、熱い屹立がそこにあてがわれた。
期待で後孔がくぱくぱとしてしまう。
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