「うっ……やめ……」　 ラシエルの右手が、リュドリカの性器を衣越しにやわやわと触れ始める 顔の横で、熱い吐息が耳に掛かり背筋がゾクリと震えた 「も、ばかっ放せ変態っ！潮……吹き、なんてっ出来るわけないだろ！」 「出来ますよ、大丈夫。俺に任せて、リュドリカさんはこっちに集中して」 「ひっ！？や、やだっ……そこっ」 衣服を捲り、履いていたズボンに指先が潜り込んでくる どれだけ必死に両手で抑えても、この貧弱な力では勇者ラシエルに到底及ばない 「はぁ、かわいい……徐々に固くなってきてる……分かりますか？」 「わっ、分かりたくなっ……んっ！……ふ、っ」 調子に乗ってきているラシエルを睨みつけ制しようと横に向くと、待っていましたといわんばかりに唇を塞がれる 舌が口腔内に挿入ってきて、そのまま執拗に犯される 「はッ、ン！も……やめ、ッ……あぁッ！？」 いつの間にか下着をずらされ、リュドリカの性器が露わにされる 昂った陰茎が外気に触れ宙を向き、恥ずかしさと恐怖で脳内がごちゃごちゃに掻き乱される 「……あれ、もう勃ってる。満更じゃ無いんですね」 「ち、ちがうっ！そんな、こと…っ、はず、かしっ……さわっ、さわんなっ……あぅッ！？」 チュ、チュと耳元や頬に優しく口付けをされながら、指先は無遠慮に弱い所を刺激する 「先端が少し濡れてきましたね。ほら、ヌルヌルしてる」 ラシエルの大きな手が、リュドリカのペニスをすっぽりと包み込み、そのまま緩やかに扱かれる。 他人が触れるそこは少しの圧をかけただけでググ、と更に血の気を帯び、亀頭の包皮が捲れ敏感なところが空気に触れる。その瞬間リュドリカの身体がビクリと跳ねた 「ヒッ！？やッ、そこ、だめッ……だめだっ！」 過敏な部位が晒されてしまっているソコは、たった少し触れただけで強すぎる快感を拾ってしまい、全身が真っ赤に染まり涙が滲みでた 「ここ、気持ちいいですか？少し触っただけでビクビクしてる。可愛い……」 「ふッ、グッ……ゔぅっ！はッ、ぐ……ッ！」 身体に力が入らず抵抗する事を諦めたリュドリカは両手で口を塞ぎ、唇を噛み締め必死に声を抑える 横目に見ていたラシエルは、左手でリュドリカの腕を掴み、それすらも制御した 「声、抑えないで。寝ている時は可愛い声を出していましたよ」 「お……まえぇっ、ン゙ぅッ、やっぱりっ、ふッ人が寝ている時にっ……勝手にッ！」 「……はい。なのでどこが気持ちいいかも分かります。こことか……」 「ひぎッ！？ゔあッ！あぁっ」 指先が裏筋をなぞりそのままカリ首を攻める。自身から溢れるカウパーが潤滑剤となり、ちゅこちゅこと水音を立てラシエルの指先が強弱をつけてリュドリカの良いところを的確に愛撫する 「ゔゔぅぅッ！そこッやめ、ッや、しげき……っ、つよっ、もッ、ほんとにっむり……！」 背筋がビリビリと痺れ鈍い感覚がじわりと沸き立つ 無意識に腰が揺れ、全身から汗が吹き出る 「リュドリカさん、腰が動いてていやらしい……イきそうなんですね」 「ちっちがぁッ、らって、そこ、ばっかぁ！だめって、いってるのにぃっ……ふ、ぐッ」 「我慢しないで、イッて良いですよ」 指でリングを作り根本から搾り取るように緩やかな手の動きが徐々に速度を増していく。空いた手で先端をグチュグチュと親指の腹が掻き乱し、リュドリカは耐えきれず背中を仰け反った 「はッぐ！やッむりっ……！でッ、イッちゃ……もっイグッゔぅぅッッ」 ビクビクと下半身が一層震えると、その瞬間ラシエルの手の内に盛大に吐精した 腰が砕けてガクガクと震え、力が入らずぐったりとラシエルに身体を預けてしまい、荒い呼吸を整える 「ハァッ、ゔぅッ……ハッふ、おま、え……ほん、とに……ッ」 「たくさん出ましたね。あと少し頑張りましょうか」 「はっ？ヒッ……！？なッ、やめっ、……やッ！？」 射精をしてすぐの、敏感な部分にラシエルは手を添わせる 果てたばかりのリュドリカは、力が抜けて完全にラシエルに身を委ねてしまっており、されるがままに先端を扱かれる 「アッ！？だッ……！そこっ、いまだめっ！イッたばっ、か……しげきッ、つよっ……つよすぎるっ、からぁッ！」 ハクハクと息が乱れ、瞳孔が開く 逃げようと身体を捩っても、より強い刺激がそれを許さない ぢゅこぢゅこと亀頭の先を手のひらが包み、同時にカリ首の側面も沿わされた指がしつこくなぞる 汗が全身を伝い、涙や鼻水や唾液で顔がグチャグチャに濡れて、視界も歪む 「ゔあッ……先っぽ、ばっかぁ！ひゃめッやめろ、ン゙ッほ…おッ」 「はぁ。こんなにえっちに乱れて……写し絵に残しても良いですか？」 「ばッ、いいわけっ、も、ほん……むりっ、ま、まっでっ、なんッか……くるッ、おしっこ……！もっもれ、もれっ、からぁッ！はなっ、しッ」 「ほんとだ、先っぽがビクビクしてる。ここが良いですか？」 指先で先端をカリカリと弄くり、だらだらに濡れたその周りをもう片方の指が蹂躙する 背を仰け反り、次々に襲う止まない快感から逃げようとも逃げられず、リュドリカの我慢の限界が訪れる 「んぎッ！やめッ……ちんこッ、おがしぐっなるっ、ぐりぐりっダメッ……ぎもぢッだめッ……こわっこわ、こわれりゅッ！」 「はぁ……見せて下さい、リュドリカさんの潮吹き……ね？」 「ひぐっ！？ゔぁッ、も、むりッ、むっ……ん゙ん゙ん゙ん゙ううッッ」 ぐりんと白目を剥き、下半身が飛び跳ねる。反り上がったそこから、勢いよく潮を吹いた ガクガクと身体が痙攣し続け、呼吸がままならない。 視界が真っ白に染まる時、目に映ったのは、恍惚と俺を見下ろす恐ろしい程優しいラシエルの笑顔だった 「すご……ほんとに潮吹き出来ましたね、えらいえらい」 ラシエルが満面に微笑み、全身の力が抜け崩れ落ちるリュドリカの身体を引き起こしては、だらしなく粘液に塗れた頬にキスを落とす 未だにピクピクと下半身が震え、脳が溶けたかのように何も思い浮かばない 「……ふッ……ゔ、はぁッ、ふ……ぁ゙あ……」 やっと終わった。やっと解放されると、目を閉じ意識を飛ばしかける 〈ねぇ～まだなの？ボクもう待てないんだけど！〉 レインガルロが帝王の間に入って来るなり、悪魔の言葉を放った リュドリカの血の気が引き、一気に顔を青褪める 「あぁ、そうだった。……リュドリカさん、あともう一回、頑張りましょうか」 ラシエルが、にこやかに笑い掛ける それを見て俺はヒュ、と喉から息が漏れた 「い……いやほんとに、も、むりだって……むり、死ぬから、しぬ。しんじゃう、からぁッ！！」 ラシエルの右手が、再びリュドリカへと伸びていく