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第18話 恋は盲目ー4ー
それからと言うもの志筑は毎日詩乃の所へやって来るようになった
昼休みも志筑がやって来て一緒に食事しようとするから困ったものだ
周りの奴らの視線が気まずいこと………
しかも止めて欲しいと頼んでもいいだろと
俺様な性格を発揮し引っ付いてくる
こんなんでは食事どころでは無いため
仕方ないからせめて人気の少ない屋上で食べようと
言うこととなった
でも二人きりになるのはなんだか気が進まないため
遠坂も一緒に来てもらう
志筑は凄く不満そうだったが仕方がない
「悪いな遠坂」
「別に構わないよ
俺もお前と食べたいし」
そして屋上で弁当を広げ一緒に作った遠坂の分を渡す
「サンキュ!!美味そうだな
流石天桐」
「え、何それ?
なんで遠坂に弁当?」
一連の様子を見ていた志筑が訊ねる
「ああ、俺いつもコンビニだからって天桐が作ってくれたんです
こいつ料理上手いんですよ」
笑顔でそう答える遠坂に志筑はイラッとした様子で
詩乃の方を見る
「おい、俺にも作れ!!」
「え?嫌ですけど」
あっさりと断られる
何故だと聞くと詩乃は親しくも無い人に
わざわざ作るのは面倒だと答える
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