詩乃を知りたいと思うようになるとそれは 詩乃にとっては迷惑な話しでしかなかった だって……… ｢なぁ詩乃、一緒に帰ろうぜ｣ ｢嫌です｣ ｢いいだろ俺はお前と帰りたい｣ 嫌だと言われて引き下がるような男ではない そもそも嫌われてるのは承知の事 しかし何故これ程嫌われたのか…… ここまで来ると流石に苦笑いするしかない でもあんまりしつこいから詩乃も少し諦め気味である ｢はぁ……… もう、勝手にしてくれていいですけど 俺家こっちですけどここで家反対方向とか言ったら 笑い者ですよ？｣ ｢…………あ～、うん、俺あっちだわ｣ 志筑は詩乃の帰り道とは違う道を指差した どうやら運は悪いらしい 全くツイてない……… ｢では失礼します志筑先輩｣ そして詩乃は遠坂と帰っていった なんだろうか遠坂とのこの差は……… マジで二人デキてるんじゃないかと疑ってしまう 二人ともそれは否定していたが こんなに扱いが酷いなんて経験したことがない為 結構精神的にキテる けれど自分でもびっくりするほど諦めは悪いみたいで逆に燃えてきた