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第24話 知りたいー4ー

踏み込まれたくない事情とはなんだろうか? それを遠坂は知っているのだろうか? 駄目だ、なんにも分からない 「はぁ………」 自宅の自分の部屋のベッドに仰向けになっていると スッと自分の上に顔が覗く 「どうしたの?そんなに溜め息なんて珍しい」 「優夜…… 別に何でもない」 「そう?でもここ最近何か考え事してる 僕に何か出来ること無い?兄さん」 そう首をかしげて心配するのは志筑洸夜の弟、優夜 二つ下の優夜、彼も綺麗な顔をしていて可愛らしく 同性からもモテる 「いや? と言うか、いつの間に俺の部屋入ってきたんだよ」 「ノックはしたよ? 兄さんが返事しないから……… 本当に最近おかしいよ 僕に何か隠し事でもある?」 寝そべる洸夜の上に跨がり顔を近づけながら 聞いてくる こんなことをされれば普通なら男でも簡単に気を許してしまうだろうなと洸夜は思うが 彼は生憎弟で何も感じることなんて無い まぁ、優夜の方は違うのだが……… 洸夜はゆっくり上半身を起こし 彼の頭を撫でる 「お前に話すことなんて無い あんましつこいの俺嫌いなんだけど」 嫌いと言う言葉に酷く動揺して 洸夜に抱きついた 「ごめんなさい もう、聞かないから嫌いにならないで 兄さん……」 優夜は周りが引く程のブラコンである

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