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第12話 どっち?

 結構酔っ払ってタクシーを拾った。マンションに真っ直ぐ帰る。タケルの店に寄るには、いささか飲みすぎた。  ミコトはケロリとしている。酒が強い。これなら水商売も心配ないだろう。  ソファでうたた寝をしていた。 二人で眠ってしまったようだ。 「わっ!ごめんなさい。寝ちゃってた。」 飛び起きた。ヤマトだったから、安心した。 ミコトには、人に言いたく無いトラウマがある。 「ミコトはなんか興味あるのか?」 「うん、セックスは、してみたい。」 「男でも女でもいいのか?」 「わからないよ、だって知り合いがいない。 ホストになったらお客さんとするんでしょ?」 「それは大いなる誤解だよ。 セックスが仕事ではないよ、多分。」  ノンケなら初めて、は女性がいいだろう。それも愛せる娘が。愛のあるセックスをさせてやりたい。   「ミコトはホントに経験ないの?」 「うん、ちょっと怖いし、知らない人は気持ち悪いし。」 「普通のオナニーだけ?ヌキッコするか?」 「えっ?」 「並んで競争で射精するんだよ。 俺が付き合えるのはここまで、だ。  風呂でやろう。」

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