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第13話 抜き合い

 後始末が楽なように二人で裸になって風呂に入った。  バスタブに湯を張って身体を洗ってやる。大人しくしているのにミコトのペニスがいきり立って来た。 「恥ずかしいよ。」 「大丈夫、普通の事だ。 俺のも元気になって来た。」 「オレに欲情してるって事?」 「多分違うな。単なる生理現象だろ。 外的刺激で起き上がる。」  自分で擦って大きくした。ミコトに見せつける。ミコトも負けてない。手でしごいて隆々としたペニスをこちらに向ける。 「あ、あ、オレ出そう!ヤマトは?」 「なんだ、少し口でやってやろうと思ったのに。 俺にかけてもいいぞ。」 「ヤマトもイッて。オレと一緒に。」  腰を震わせて二人で射精した。お互いの身体にかけた。オスの匂いが風呂場に充満する。興奮する匂い。 「エローイ!オレたちエロいね。」 「ミコト、嬉しそうだね。」 (本当に愛し合ってするセックスがどんなに尊いか、教えてやりたいと思う。  でも、俺とタケルの愛し合っている所を見せるのは絶対ダメだ。  そんな事をしたら恥ずか死ぬ。)    ミコトがしばらく居着くらしいので、物置になっている小さい部屋を片付けた。  捨てればいいような物が放り込んであった部屋は直ぐに片付いて、使っていなかったソファベッドだけになった。 「あと、必要な物があれば買ってこよう。 しばらくここを使え。」  住む所まで円城寺に握られたく無い。プライバシーは守ってやりたかった。

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