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第15話 二人の船

 ベッドは二人の船。二人きりで愛の夜を航海する。手を繋ぎ、身体を重ねて、一つになる。  風呂で充分に解しておいたけれど、指が一本、もう一本、三本目はキツい。  濡れないからローションの力を借りる。女性なら感じてくれば濡れ濡れになるけれど、男は濡れないから。  優しく指で広げても、苦しそうなのだ。 「入れてもいいかい?」 「あ、ん、大丈夫。思い切り突き立てて。」  ゴムを付けて亀頭が入った。ゼリー付きのゴムの力を借りて奥に入っていく。 「中で絡みついてくるよ。苦しくないか? 気持ちいい所に当たってるか?ここか?」 亀頭が擦り付けているのは、あの気持ちいい所だ。ヤマトがやっと快感を覚えるようになった前立腺?  初めは痛いような、辛い違和感しかなかった。 だんだん良くなってきた。何度もイクような快感が続く。  横を向いて後ろから入れて貰うのが好きだ。抱かれて耳なんか噛まれたい。  しっかり中に挿入されて足を広げられ、手が前に回ってペニスも扱かれる。  後孔を貫かれ、感じる所を押し当てられて、前から手扱き。タケルは凄い。ヤマトの身体を知り尽くしている。 「タケル、タケルは、どう?気持ちいい?」 「ああ、凄く締まる。中で絡みついて,ヤマトのここは最高にエロいなあ。  もうイキそうだ。我慢してるんだけど、ヤバい!」  二人絶頂に達した。ずっと抱きしめたまま、少し眠っただろうか。後ろから抱きしめている。  まだ、抜かない。終わったら、サッサと離れてしまうのが惜しいと二人同じ事を考えている。  少し萎えて来たタケルだが、それでも離れない。抱きしめてくれる。 「タケル,好き。」 「ヤマト、大好きだよ。」  片手で身体を撫で回すのが気持ちいい。 「風呂に行けるか?ここできれいにしてやろうか?疲れたろ。」 「タケルはやさしいね。 もう長い間一緒に暮らしてるのに、優しさが変わらない。」

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