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第46話 二人だけ
「ミコト、身体中、俺の知らない所が無いように、全部見たい。いいか?」
優しく身体を弄られる。さっきお風呂で少し、触ってみた所。
凍夜はもうギンギンになっているのがわかる。
(我慢してくれてるんだ。)
凍夜は今までのどんな相手にも、こんなに時間をかけた事はない。
ミコトには簡単に手が出せないのだ。
大切にしたい。ミコトが子供の時、クソ野郎からされた数々の凌辱を思うと、火を飲んだ気持ちになる。
(今、奴がここにいたら確実に、殺す。
もう、二度と会わせない。ミコトは、俺のものだ。俺の、だよ。)
「おはよう。」
ミコトが凍夜の首に抱きついて、
「昨夜(ゆうべ)気持ち良かった?
凍夜、溜まってたでしょ。」
「ああ、ずっと誰ともしなかったからな。
ミコトは俺の飲んでくれて、嫌な気持ちにならなかったか?
また、身体、触ってもいいか?」
お互いに口だけで愛し合った。
ミコトの迸りを飲み干すのが、この上ない喜びだと知った。
チェリーボーイをこの手で開発していくのが嬉しいのだ。
ミコトの感じる所を見つける。ミコトを啼かせるのが、男心をくすぐる。
ミコトは夢みたいだ、と思う。
朝、目覚めて隣に凍夜がいる。腕枕をしてくれる。ミコトが少し身体を動かすと、抱きしめてくれる。逃さないように捕まえてるのかもしれない。笑ってしまう。
なぜ、凍夜のする事は少しも嫌じゃないんだろう。裸で抱き合って、身体のどの部分も、密着しているのが嬉しい。
凍夜の頬にくちづける。少し髭が伸びている。男らしい匂い。耳元の匂いを嗅ぐ。全部好きな匂い。
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