46 / 101

第46話 二人だけ

「ミコト、身体中、俺の知らない所が無いように、全部見たい。いいか?」  優しく身体を弄られる。さっきお風呂で少し、触ってみた所。  凍夜はもうギンギンになっているのがわかる。 (我慢してくれてるんだ。)  凍夜は今までのどんな相手にも、こんなに時間をかけた事はない。  ミコトには簡単に手が出せないのだ。 大切にしたい。ミコトが子供の時、クソ野郎からされた数々の凌辱を思うと、火を飲んだ気持ちになる。 (今、奴がここにいたら確実に、殺す。 もう、二度と会わせない。ミコトは、俺のものだ。俺の、だよ。) 「おはよう。」 ミコトが凍夜の首に抱きついて、 「昨夜(ゆうべ)気持ち良かった? 凍夜、溜まってたでしょ。」 「ああ、ずっと誰ともしなかったからな。 ミコトは俺の飲んでくれて、嫌な気持ちにならなかったか?  また、身体、触ってもいいか?」 お互いに口だけで愛し合った。 ミコトの迸りを飲み干すのが、この上ない喜びだと知った。  チェリーボーイをこの手で開発していくのが嬉しいのだ。  ミコトの感じる所を見つける。ミコトを啼かせるのが、男心をくすぐる。  ミコトは夢みたいだ、と思う。 朝、目覚めて隣に凍夜がいる。腕枕をしてくれる。ミコトが少し身体を動かすと、抱きしめてくれる。逃さないように捕まえてるのかもしれない。笑ってしまう。  なぜ、凍夜のする事は少しも嫌じゃないんだろう。裸で抱き合って、身体のどの部分も、密着しているのが嬉しい。  凍夜の頬にくちづける。少し髭が伸びている。男らしい匂い。耳元の匂いを嗅ぐ。全部好きな匂い。

ともだちにシェアしよう!