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第57話 初めての事

 凍夜の肩にしがみつく。凄くキツくて、痛い。 「無理。」 「痛いか? ごめんよ。やめよう。 でも、凄い、締め付ける。」 ゴムを付けて固くて大きいモノが中に入っている。 凍夜の手が前に回ってミコトのペニスを扱く。 「うん、痛いけど、なんか少し気持ちいいかも。」 「中で絡み付いてくる。気持ちいいよ。 ミコトも凄く大きくなってる。」 「うん、うん、出る。出ちゃう!」 「俺もイクよ。」 腰を震わせて、二人同時にイッた。  後ろから抱きしめられて、すごい快感に、身体がビクビク震える。 「凍夜、こんなに気持ちいいの初めて。」 「ああ、おまえの中に入れた。 幸せだ。おまえと一つになったんだ。」 耳にキスされても身体が震える。 「あ、あんダメ。」  今までのセックスは、ただ、射精にたどり着くための行為だった。出せば終わり。一刻も早く離れたい、そんな気持ちになった。女はベタベタ甘えてくる。仕事だ、と思わなければ耐えられない。何か苦行のようだった。  こんなに離れたく無い、と思うのは初めてだ。 愛しくて腕枕で抱きしめた。 「ひゃあ、恥ずかしいよ。 オレ、オレ、お尻が好きだったんだ。」 「バカ、違うよ。俺の事が好きなんだろう。」 「あ、そうか、そうだね。 だって初めてだったんだ。」 「ああ、後始末しないと,な。」 凍夜が風呂で洗ってくれた。 「お風呂、広くて良かったね。」 「可愛いこと言うなぁ。 もう一回してもいいか?可愛すぎて、また、勃って来たぞ。」 「うん、今なら開いてるから、もう一つちょうだい。」 「う、可愛すぎる。」

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