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謝罪を口にしようとした。だが、上手く言葉にならず、そのうちいとも簡単に押し倒されることとなった。 背中に痛みを感じなかったのは、碧人のちょっとした気遣いのように感じられ、このような状況じゃなければ素直に嬉しく思った。 笑みを崩さない夫がぐっと迫る。 「そんなことで笑う葵を見るのが好きだけど、そんなことも考えられないことをしてあげようか⋯⋯?」 「⋯⋯ぁ」 空気が漏れたような声が出た。 碧人が言いたいことがはっきりと分かった。 このような場所で淫らなことをするということ。 まるで自分に犯されているみたい、とほんのり頬を染めては淡い期待したが、自分達以外の、しかも見せてはならない子達がいる。 そんなこと何が何でもしてはならない。 「ねーぇ! なにしてるのー?」 「まーもまぜて!」 二人の間を新と真が無邪気に割って入ってきた。 急なことに「びっくりした⋯⋯」と思わず言葉が漏れたが、すぐに笑みが零れた。 「いいえ、特に何にもしてませんよ」 「そーなの?」 「まーたちにないしょー?」 「そうではありません。けど⋯⋯ありがとうございます」 片手ずつそれぞれ抱きしめる。 二人は黄色い声を上げるような、子供特有の高い声を上げて嬉しそうにしているのを見て、さらにぎゅうっと抱きしめた。 「あーあ、新と真に邪魔されちゃったな」 わざとため息を吐いた碧人が残念そうにして立ち上がった。 その邪魔されたおかげでこちらは助かったと思いつつ、「おかーさまはあーのだし!」「まーのだし!」と抗議する二人のことを窘めていた。 「まあ、いいけど? 二人が寝ている時にでもお母さまのことを独り占めするから」 ね? と袖を口元に寄せては同意を求める碧人に、こちらが返事する前に、「ひとりじめ、やー!」「ねないもん!」とさらに声を上げる二人をさらに窘めようとすることに努めた。 もう、余計なことを言って!

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