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危ないと言われたからか、今度は素直に下りた二人と手を繋いで、続き間の柱にまで行った。 「最初は、新から測りましょうね」 新を柱に背中をくっつけ、机に入れてあった定規と鉛筆で柱に刻んだ。 「今度は真」 新の様子にわくわくしていた真が、自分の番が来た時、何故かこちらに抱きついてきた。 柱に行って欲しいのだけど、あまりにも嬉しくて思わずといった行動なのかもしれない。それを具現するように支離滅裂ながらも一生懸命話す我が子にうんうんと頷いて、「さっき、新がしていたことをしましょうね」と言って、柱に背中をくっつけさせた。 その間、新も同じようにしたくなったようで、ひっつき虫になっていて、少し苦労したけれども。 新、真と、柱に刻まれた愛しい我が子達の名前の隣に刻まれた線を二つ分、少し距離を置いて見てみる。 見間違えるほどの僅かな差であるが、新の方が大きいようだった。 双子でも一人の人間なんだなと思うより、碧人と葵人ような身体付きになっていくのだろうと思われる。 決められてしまった運命だけれども、それでも今は前よりも大きくなった我が子達の成長に一種の感動を覚える。 「どっちがおっきいー?」 「新の方が大きいですね」 「あーがおっきい!」 「むーっ! まーがおっきい!」 一緒に柱を見ている時、膝に座っていた二人は立ち上がって競い合うように背伸びをし合っていた。 いつの間にか追いかけっこする二人を、飽きることなく見守り続けていた。

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