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25.※乳首責め
「⋯⋯そう。そんな小さなことでも喜びを感じるなんて、葵はちゃんと母親をやっているんだね。でも、そのおっぱいは後にも先にも僕のものだね」
「な、何言って⋯⋯! そんな冗談は──あっ、は⋯⋯ぁ⋯⋯っ!」
そばに座った碧人が不意に葵人の着物の合わせへと手を伸ばしたかと思うと、その中に手を入れ、指先にニップルピアスで飾られた乳首に当たり、声が漏れてしまった。
しかし、それで止めるはずがない碧人は、そのまま乳首を摘み、優しく揉むように触ってくる。
だが、ニップルピアスによって常に勃っている乳首にとってそれは強い刺激で、身体を震わすほど興奮してしまっている。
「ふっ⋯⋯ぁん、ふ、ふっ、ん⋯⋯っ」
本当はいっそのこと思いっきり声を上げてしまいたい。
けれども、自分のすぐそばでは二人がいい気持ちで寝ているし、このような痴態すら見せたくない。
せめて「やめて」と言いたいところだが、その言葉を発するよりも淫らな声を上げてしまいそうで、口を塞いでいる手と、未だに真が口に含んでいる手もどかせず、碧人に弄ばれていた。
まだ穢れを知らぬ純粋な小さな愛しい子達が目の前では、犯し犯され、素手で触れることすら赦されない罪深い自分が声を押し殺してまで夫に罰を与えられる屈辱的で、背徳的で、尊厳を踏みにじられたようなそれでいて、支配された気分になりながらも、その一歩踏み出したら揺らいでしまいそうな不安定な足場のようなこの状況に、その場にそぐわない悦楽してしまっている。
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