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これでちゃんとした理由になっているだろうか。 悪いことをして恐る恐るといった様子で人の顔色を伺うように碧人のことを見ていた。 すると、少しの沈黙の後、こう言った。 「僕の言うことよりも、真のことを優先したいのならそれでいいよ。だって葵、子ども達の成長に喜ぶほどだもんね。僕も葵の成長をどこかに刻みつけたかったのだけど、無理そうならそれでいいよ」 笑顔が崩れない。その顔のままそんなことを言われると、まずいことを言った気がして、真に断りを入れた後、顎をちょっと動かしてみると、いとも簡単に離れてくれたことから、「⋯⋯ごめんなさい、真」と頭を撫でながら再度謝ると、碧人の方へ向き直った。 「真が離してくれたから、僕の身長測って欲しいのだけど⋯⋯」 怖いと思っていることを隠しきれてない。そんな感情を乗せた声で言う。 碧人の袖をちょっと摘んでみせたりもした。 「⋯⋯ふふ、こんなことをしてまで言われたら、そうしてあげたい」 ふっと摘んでいた手を取られたかと思うと、手の甲に碧人の唇が触れた。 まさかそうしてくると思わなく、ビクっと不意打ちとも、碧人が触れたことによって先ほどの感度が高まったままの身体では、少し触れただけでも軽く達したようで、戒められている箇所が痛いぐらい反応をしていた。 「顔を赤くしてどうしたの? もしかして、手の甲に口付けしただけで気持ちよくなっちゃったの?」 「⋯⋯っ、うん⋯⋯」 「へぇ⋯⋯そう。でも、僕がそうしたことでそうなったのなら、一応ゆるしてあげる」 口付けされた手を取ったままの碧人が、「立てる?」と自身が立ちながら訊いてくるのを、おずおずと頷いて立ち上がった。

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