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34.※
そんなことを言われても⋯⋯ッ!
碧人に抗議の声を上げたいところだが、その言葉の代わりに喘ぎ声を漏らしてしまっている。
今は両手を後ろ手にまとめられ、不安定な格好ではあるが、声を出すことは自由になったはずなのに、これでは意味をなさない。
それに、達してすぐにそんな大きなもので突いて、しかも、ナカで最も敏感な部分を故意に当ててくるのだ。平常ではいられない。
「⋯⋯ッ、あ⋯⋯ぁ、ま⋯⋯っ、あぁ⋯⋯っ、いっ⋯⋯いッ、ちゃ⋯⋯っ!」
ビクビクっと腰辺りが特に大きく痙攣し、つま先立ちになった。
「ん〜⋯⋯ッ、⋯⋯は⋯⋯ぁ、は⋯⋯」
固まった身体をゆっくりと動かすように伸びをするようなぎこちない動きをする。
その時、きゅうっとナカに挿入 れたままの碧人のを締めつけているのを直に感じ、ビクっと身体を痙攣させる。
「⋯⋯また達しちゃったね⋯⋯。けど、射精 してないようだ。あんなにも射精したかったのに、射精せなくてかわいそうに」
顎をまた掴んで、持ち上げられると今度は唇を軽く触れてきた。
今の葵人ではその軽いキスでも過剰に反応してしまう。
そのことをとっくに分かりきっている碧人は今度は深くしてきた。
「⋯⋯っ、⋯⋯んん⋯⋯ッ! ん⋯⋯っ」
唇同士で、長く長く塞がれ、そのいつまで塞いでいるのか分からない不安と息をすることすら碧人の意のままにされている悦びに浸っているのも束の間、腰を再び振り始めた。
今回のお仕置きはいつまで続くのだろう。
葵人の頭の中はそれに対する愉しみに溢れ、子ども達のことはもう頭に入っていなく、碧人のされるがままになっていたのだった。
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