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第10話
エドガーとルシアンは、華やかなパーティー会場に目もくれず、急ぎ足で城の廊下を進んでいた。エドガーの心臓は激しく鼓動しており、彼の胸の内には押し寄せる期待と不安が入り混じっていた。ルシアンもまた、その鋭い目に焦燥感を滲ませていた。
「エドガー様、こんなに急いで…」
ルシアンが囁いた。
「もう我慢できないのよ、ルシアン」とエドガーは息を切らしながら答えた。
「あなたを感じたい、今すぐに」
二人は寝室の扉を閉めると、すぐにお互いの存在を確かめ合うように激しく抱き合った。エドガーの背中にルシアンの強い腕が回り、その力強さに彼は安心感を覚えた。
「エドガー様…」
ルシアンの声は熱を帯びていた。
「ルシアン、早く…」
エドガーは震える手でルシアンの首に触れ、そのまま熱いキスを交わした。二人の唇が触れるたびに、全身が火照っていくのを感じた。
ルシアンはエドガーの体を引き寄せ、ベッドに押し倒した。エドガーはその瞬間、心の中で何度も夢見たこの瞬間を現実のものとする決意を固めた。ルシアンの手は慌ただしくエドガーの衣服を脱がせ、エドガーもまたルシアンの服を脱がす手を止めなかった。
「あなたを感じたい、もっと…」
エドガーの声は熱を帯びていた。ルシアンの精悍な体がエドガーの上に覆いかぶさり、その熱がエドガーの体に伝わった。
「エドガー様…」
ルシアンは囁き、エドガーの首筋に熱いキスを落とした。エドガーはその感触に身を震わせ、全身でルシアンの存在を受け入れた。
「ルシアン、アタシを抱いて…」
エドガーの声には切実さが溢れていた。ルシアンはエドガーの言葉に応え、彼の中に深く入っていった。エドガーはその瞬間、全ての感覚が一つになり、ただルシアンの存在だけを感じていた。
二人の動きは次第に激しさを増し、エドガーはルシアンの強い腕にしがみつきながら、何度も彼の名前を叫んだ。ルシアンもまた、エドガーの体に全てを注ぎ込み、二人は息を整えながら静かに抱き合った。
エドガーはルシアンの胸に顔を埋めながら、「愛している」と囁いた。ルシアンはエドガーの髪を優しく撫で、「私もです、エドガー様」と答えた。
「ルシアン…足りない。まだ足りないわ」
「俺もです、エドガー様…!」
ルシアンは獣のように背後から激しく突き上げる。
何度目かの絶頂を迎えた二人は、互いの温もりを感じながら、静かな夜の中で深い眠りに落ちていった。庭園から聞こえる夜風の音が、二人の安らぎを包み込んでいた。
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