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雪葉くんサイド 「顔色悪いね…」 梅葉「うん、悪いな。 おと、貧血?」 音葉「べつに。」 梅葉「ほんと?強がってもいいことないよ」 音葉「別に強がってないし。」 梅にぃにこんなに 強く行けるのは音葉くらいだね。 音葉は血が苦手だけど、 僕たちにとって血液は必要不可欠なもの。 人間の食事や睡眠と同じように。 だけど、音葉は 過去のトラウマから血液への恐怖心がある。 でも、音葉は血液が特殊で かなり濃いため音葉自身の体への影響が大きい。 だから、定期的に 音葉の血液を2/3程度抜いて 輸血し血液を入れ替える必要がある。 音葉にとってこれは 地獄で自分の血以外は 体が受け付けず、拒絶反応を起こし 発熱や全身の痛みが伴う。 輸血したら、その他人の血を 自分の血に染めるから 2日ほどしたらまた音葉の血液になる。 だから音葉は体の異常を隠そうとする。 梅にぃもこんな特殊なケースは 初めてで色々試行錯誤しながら できるだけ負担が少ない方法を 探しているけど、 今はこれが1番いいとされている。 楓葉「絶対お前体調悪いだろ」 音葉「わるくねーから」 梅葉「わかった。悪くないのな。 この話はおしまいにしよう。 今日見回りの担当確認して、学校行こう」 音葉「ばーか!」 楓葉「はぁー?」 梅葉「俺おしまいって言ったよね」 音葉「っ…だって…」 楓葉「ごめんなさい」 すぐ喧嘩する音葉と楓にぃ。 で、怒られる。 そろそろ学校に行かないといけないから 準備しないと。 梅葉「ゆき、一応 血液のアンプル持って行って。」 「わかった。でも 多分僕じゃやらせてくれないと思うけど。」 梅葉「その時は力使ってでもやって。」 「……わかった…」 梅葉「ごめんな?強引にするの苦手なのは 俺もわかってるけど、おとのためにさ…」 「うん、大丈夫。 僕も兄としておとを守るよ。」 梅葉「うん、ありがと。頼むね」 いつも音葉の血で助けてもらってるから 僕も音葉のことを助けられるようになりたい。

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