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雪葉くんサイド 音葉「…力使うなよ!これとって」 血の力を使って拘束してる。 音葉は怒ってるけど 今は貧血であんまり抵抗はできない。 血を見るのは怖いらしく 目を瞑っている。 音葉「ハァハァハァ…うめにぃ!」 「梅にぃ今、採血の結果取りに行ったよ」 音葉「ゆき、いんのかよ!これ取れよバカ」 「大きい声出さないでよ。」 梅葉「兄のこと呼び捨てにすんのはダメだなー」 音葉「だったらこれ取れよ! 輸血したくないってば!!」 梅葉「おとは、うるさい。 体辛いくせに大きい声出すなよ。 輸血しなかったら辛いだけ。 そんなに輸血したくないなら ちゃんと自分から血を飲め。」 音葉「……はぁっ…はぁ…」 梅葉「体辛くなってきたんだろ。 拒絶反応だろうね。」 音葉「…さむい…」 梅葉「熱上がりそうだな。」 音葉「ねぇ!関節痛い!」 梅葉「撫でろってこと?笑」 音葉「うん…撫でてくんないなら せめて血の力使うのやめて。手足自由にして」 梅葉「撫でるよ。」 音葉「とって撫でてくれるのが1番いい(ムスッ)」 コンコン…と言うドアを叩く音が聞こえて ひょこっと顔を出した楓にぃ。 楓葉「梅にぃ、今ちょっといい?」 梅葉「うん。ゆき、ここ撫でてあげて。」 「うん。」 音葉「梅にぃどこいったの?」 「どこだろう」 音葉「ねぇねぇ、ゆき」 「ん?」 音葉「貧血治ったからこれとってほしいなー」 「だめだよ。」 音葉「お願い!」 「これなくなるまではダメだよ」 音葉「…じゃあ、力ずくでとっちゃう。」 「ダメダメ。血の力使ったら さっきと同じ状態になるよ。」 音葉「うん、だからとってよ。 ゆきが拘束を解くか、 俺が力ずくで拘束とかかの違い。」 「おと、だめだよ。」 音葉「輸血…辛いから。 熱も辛い…関節も痛いし、頭痛も吐き気も。」 「ぅん…」 音葉「もうやめて…」 「俺の血飲む? 輸血よりは拒絶反応ないし、 少しずつ入れてくわけじゃないから 辛い時間も短いはずだよ。」 音葉「…飲むなら取ってくれる?」 「うん、飲んでくれるなら」 音葉「……わかっ…た」 血の力を解いて 拘束も解いた。 音葉「輸血止めて。」 「うん。」 飲んでくれるなら拒絶反応も少ないし、 音葉の負担も減ると思ったから、 輸血を止めて、布団の上に座って 音葉に背中を向けて上の服を肩まで下げた。 「ん。あんまり牙立てないでね。 ここら辺噛んで。」 音葉「………」 「いいよ…」 音葉「………」 「あれ?おと?」 振り返ると窓が開いていて 音葉の姿はなかった。 「え!?」

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