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番外編 シーツ(ほんのりR)①
★本編は全年齢向けのBLですが、この番外編はほんのりRとなりますので、ご注意ください。
✤✤
目の前には、おれにしか見せない、満面の笑み。
めちゃくちゃ幸せそうな顔してるなぁ……。良いことあったのかなぁ……。
ふわふわした頭で、ぽやーっとしながら考えた。
蒼人 がこんなに幸せそうな顔してるってことは、100%おれに関わることだ。
今週末の出かける約束を思い出して、嬉しくなったのかな。きっとそうだな。……うん、おれも嬉しいな。
『あおと……』
目の前の蒼人の名を呼びたくて声を発したつもりだったのに、何故か自分の耳には届かない。
「……こと……まこと……麻琴 」
その代わり耳に入ってきたのは、おれを呼ぶ声……?
……と、同時に頬にペチペチと何かが触れる感触。
んー? って思ってゆっくり目を開けた。
あれ? おれ、目を瞑っていたのか? さっきのは夢……?
「……麻琴、起きたか?」
夢だと思ったのに、さっき見たそのままの、蒼人の笑顔が目の前にあった。
あれ? やっぱり夢じゃなくて、現実?
でもさっきの笑顔と少し違って、なんか少し顔を歪めてる?
「麻琴、気を失っちゃったから」
気を失う……?
「……大丈夫か?」
「……ん? 大丈夫って……何が……?」
おれがはっきりしない頭で尋ねようとしたその時。
「……ごめん、もう動くぞ」
なぜか少しつらそうな表情をした蒼人のその言葉と共に、おれの身体の中にいた何かによって、大きな衝撃がもたらされた。
「んっ! ……あっ、え……? やっ……」
待って! そう訴えたいのに、何度も何度も、身体の奥深くまで何かが突き上げる。
それと同時に次々襲い来る、快楽の波。
──え? なにこれ。おれ、どうしちゃったの?
自分の置かれている状態が全くわからないのに、自分の身体は与えられる快感を拾い続ける。
「やぁ……、だめっ……。あ……おとっ、そこっ。んっ……あっ、……いいっ」
一瞬意識を飛ばしそうになると、突き上げる刺激に意識を戻される。と同時に、与えられる極上の悦楽。
……ああ、そうだ。おれは蒼人と──。
「まこと……まこと……っ」
おれを切なそうに呼ぶ声が耳に入り、次から次へとやってくる快楽の波に抗って、やっとの思いで薄っすらと目を開ける。
「あっ……あお……とっ……」
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