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花嫁 3
初めてきた精通も。
それを飲まれることを覚えた。
出さなくてもイケる身体には、精通はさほど意味がなかった。
後ろで受け入れることが出来るようになるにはまだまだ時間がかかるようだった。
何より、デカすぎるからだそれは。
それまでは口を使われた。
腿に挟んで、まだ幼いペニスを巨大なペニスで擦り上げながらソレが射精することもよくあったが、飲ませることにソレは拘っていた。
大きなモノは先しか入らなかったがそれを頬張り、そこから爆ぜるものを飲んだ。
何故か自分からもそれを求めてしまった。
飲むと少し、頭がぼんやりして。
楽になれるのだ。
夜ソレに抱かれる為だけに生きてる辛さを忘れられるのだ。
頭の中がシビレて、その行為だけに溺れることができた。
気持ちいい
気持ちいい
そう鳴くようになった。
大きな舌を自分から吸って、穴を犯すその指に淫らに尻を振った。
いいっ
いいっ
泣いて求めるようにもなった。
指を抜かれることを嫌がり、舌で犯されるのを求めるようになった。
腹の奥が疼くことに恐怖はあった。
指や舌ではなにが足りなさがあるのも怖かった。
この先があることが怖かった。
でも。
でも。
逃げたかった。
二度逃げたから監視は厳しくなっていた。
どうせ逃げられないのに。
ソレは神はどこにでもやって来るのはもう知っていたのに。
でも。
でも。
アレが昼には現れないのは何故?
昼には出れない理由がある?
後しろを大きな指を数本入れられて、擦られ、その気持ち良さに狂いながらそれでもどこかでそれを考えていた。
ひっきりなしに感じながら、ソレもそんな自分に執着してしまうのが分かってしまう。
スパイスのような甘い、匂い。
それが強くなり、ソレが興奮しているのがわかる。
【可愛いな。ああ、可愛い。ああ、早く入りたい】
囁かれ、怖くなる。
大きすぎるソレを自分のモノと擦り合わされ、その大きさとカタチが自分のモノとは全く違うことに恐怖する。
何より大きさ。
そして触ってわかるその形状
熱さ。
硬さ。
凶悪すぎるソレ。
あんなモノは無理、というのと、これ以上おかしくなってしまうのかという2つの恐怖。
また、気持ちの良くなる場所を指で潰されて、痙攣した。
今はもうペニスから白濁を吐き出すことも出来る。
毎日の行為で薄い液体しか出ないけれど。
あがぅ
ひうぅ
声にならない声を出しながら、震え続ける。
中の指が穴の締め付けや痙攣を楽しんでいるのがわかる。
【早く入りたいが、今のお前も本当に可愛い。可愛い。大きくなっても欲しいが、今のお前も可愛いすぎる】
複雑そうな声で、大人に近付いていく身体を撫でた。
ソレが一番知っている。
どういう風に身体が成長しているのかは。
毎日舐めて触って齧って味わって、全てを確かめているのだから。
男でも女でもない、花嫁としての身体を作り上げていた。
毎夜かわいがられる乳首はもう女のように発達し、淫らに常に尖っていた。
身体は少年のしなやかさをもちながら、女性のように柔軟で、どんな姿勢でもとれた。
後ろ穴はもう縦割れ、人間の男のモノならば受け入れられるようになっていた。
そこは指や舌を受け入れ締め付ける、欲張りな場所になっていた。
分かってた。
もう普通の身体ではないと。
ソレが居ない昼でも、自分でしてしまうくらい貪欲な身体にされたのだと。
それでも。
それでも。
逃げたかった。
神が来るまでの昼、自分の身体を弄りたい欲望を必死で抑えて、村のあちこちを探すようになった。
神に関する、何もかもを。
村人達は神の花嫁に逆らわない。
逃げる以外はなんでもしてくれる。
もうひとつしてはならないこと。
神の花嫁に触れる以外は。
昼に訪れ、泣いてる自分にそっとキスをしてくれた幼なじみは、バラバラに引き裂かれて死んでいた。
熊だと言うことになったが、誰もそんなの信じてなかった。
熊は目玉をくり抜き腹の中に詰め込んだりしない。
ちぎられたペニスは口の中に押し込まれていた。
でも。
そうなった。
熊だということに。
だから逃げることに協力したり、まして自分を思うような人間は存在しないが、でも、神への恐れ故になんでも言うことは聞いてくれる。
古文書は読めないから教えてもらい、御堂を司る人間からは歴史を教えてもらった。
御堂を司るのはそう、かつて父であった人間だけど。
色んなことが分かってきた
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